ニュースリリース
2022年07月07日 掲載
令和4年7月6日(水)、宮崎大学がJICA国際協力機構などをはじめとする海外におけるスポーツの普及活動を進める機関と連携しながら、世界各国で野球の指導経験がある日本人を講師に招き、Zoom を利用したオンライン形式で、日本とは全く異なる世界各地の野球事情を国内外に発信する公開講座「世界の野球事情(前期)」全9講座が終了しました。
△ 写真:ナイジェリア編終了後撮影
本講座は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて海外渡航はもちろん、外出制限などが行われた社会情勢などを背景に、自宅にいながら気楽に世界の野球事情に触れてもらおうと、令和3年度から開始したものです。令和3年度は前後期合わせて20講座を実施し、今回で29講座を終了しました。講座では各講師がその国ならではの苦労話しを交えながら、各国の野球事情とともに野球というスポーツの価値を幅広く紹介していただき、国内外から毎回30名から50名程度の方に視聴いただきました。
△ 写真:エクアドル編でのスライドの一部
▼ 2022年度前期世界の野球事情 ① ブラジル編 :ブラジル野球と日系社会 【森清将史 氏】 ② JICA特別編 :これまでのJICA野球隊員派遣実績と現状 【黒田次郎 氏】 ③ ケニア編 :アフリカから世界へ 【廣谷弥咲 氏】 ④ ネパール編 :協働 since1999 【小林洋平 氏、イッソー タパ 氏】 ⑤ カンボジア編 :カンボジアの未来 【松吉貴史 氏、林悠平 氏】 ⑥ ナイジェリア編:日本人が関わってこなかったナイジェリアの野球開発にJ-ABSが挑む 【友成晋也 氏】 ⑦ 中国編 :日本野球、中国棒球 【管哲也 氏】 ⑧ エクアドル編 :エクアドル野球と私たち 【齋藤勇太 氏、甲斐俊之 氏】 ⑨ スリランカ編 :20年間のスリランカ野球の歩み 【植田一久 氏、望月翔太 氏、山田安彦 氏】
どの講座も、野球の競技力向上や普及だけではなく、野球を通じた人材育成や人的交流の重要性が共通の話題として取り上げられ、スポーツが持つ様々な可能性を再確認できる内容となりました。特に、2022年度は日本と中国が国交を正常化してから50周年の大きな節目を迎えるものの、日中関係は冷え込んだ状況にあります。また、先行きの見えないウクライナ情勢なども世界に大きな影響を与えていて、中国編の講師を務めた愛媛県立川之江高等学校野球部監督の菅哲也氏は「このような状況だからこそ、野球をはじめとするスポーツによる交流を通じて草の根交流の輪を広げていきたい」と語っていました。
△ 中国編の講師を務めた愛媛県立川之江高等学校野球部顧問の菅哲也氏
また、最終回のスリランカ編では、日本とスリランカの国交樹立50周年の節目の年にあたる2002年に派遣された植田一久氏(日本・スリランカ野球友好協会代表理事)が、当時のスリランカの野球事情を紹介するとともに、20年間かけて苦難を乗り越え構築してきた人と人との繋がりの大切さを語り、野球を通じた交流が様々な場面で花開いている事例が紹介されました。
宮崎大学では、今後も様々な角度から多様化する学びのニーズに合わせた講座を実施し、地域社会及び国際社会に貢献できるよう取り組んでまいります。
▼2022年度後期予定:調整中のため、変更になることがあります。申込開始は9月下旬を予定しています。
第1回:2022年10月19日(水) 講 師:NPO法人BBフューチャー理事長 阪長友仁氏 テーマ:日本式&ドミニカ式指導法 ~日本一選手が集まるボーイズリーグの取組~
第2回:2022年10月26日(水) 講 師:アフリカ野球・ソフト振興機構代表理事 友成晋也氏 テーマ: アフリカ55甲子園プロジェクト構想 〜「スポーツと開発」の王道を野球で切り拓く〜
第3回:2022年11月 9日(水) 講 師: 認定NPO法人テラ・ルネッサンス代表理事 小川真吾氏 テーマ: 平和をつくるを仕事にする ~アフリカの最前線から~
第4回:2022年11月16日(水) 講 師: 株式会社ストライダーズ代表取締役社長 早川良太郎氏 テーマ: オンリーワンのキャリア形成 ~海外大学での野球のすすめ~
第5回:2022年11月30日(水) 講 師: おかやま山陽高校野球部監督 堤尚彦氏 テーマ:世界に野球を広げるために甲子園を目指す~おかやま山陽高校野球部の取組~
第6回:2022年12月17日(水) 講 師: 九州アジアプロ野球機構代表理事 田中敏弘氏 テーマ:野球界に新しい風を ~始動2年で見えてきたものと今後の展望~
▼ 2021年度世界の野球事情詳細
http://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/0b5d9a93022c665b24e859f85ca257a5581e8f90.pdf
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