ニュースリリース
2025年06月26日 掲載
令和7年6月11日(水)、元宮崎大学長住吉 昭信(すみよし あきのぶ)名誉教授がご逝去され、葬儀は近親者のみで執り行われました。
住吉 昭信名誉教授は、昭和49年6月7日の宮崎医科大学の開学と同時に、病理学第一講座教授として着任され、研究面では、人体病理学、特に循環器と呼吸器疾患の病理研究に取り組まれ、病理解剖症例の詳細な解析により、我国の動脈硬化の特性を明らかにされました。更に、実験的研究を通してその発生機序の解明に取り組まれ、血管内皮の傷害がその原因となることを提唱されました。また、呼吸器疾患では、日本肺癌学会・肺癌取り扱い規約の組織学的分類検討委員を20年以上にわたって務め、我国の肺癌病理組織診断の発展に大いに貢献されました。大学全体の設立・構築、附属病院における病理解剖・病理組織診断部門の充実に力を注ぎ、現在の病理診断システムの基盤を構築されました。国立大学附属病院を取り巻く情勢が厳しくなる中、附属病院長として、病院改革と経営改善に積極的に努められ、その実績が評価されて、日本医療機能評価機構から最高ランクの病院として複合Bの認定を受けました。
また、平成15年10月には、旧宮崎大学と宮崎医科大学が統合した、新生宮崎大学の初代学長に就任され、平成21年9月までの2期6年間にわたり、大学の基礎固めや管理運営に尽力されました。現在も続く「世界を視野に、地域から始めよう」を宮崎大学のスローガンにかかげられたのも、住吉名誉教授です。特に平成16年4月の国立大学法人化以降、様々な改革に取り組まれ、教育学研究科専門職学位課程、農学工学総合研究科博士後期課程、医学獣医学総合研究科博士課程の設置に寄与されました。これらの業績により、平成22年4月、瑞宝重光章を受勲されました。
ここに謹んで哀悼の意を表します。
なお、ご遺族のご意向により、ご遺族へのご連絡等はお控えいただきますようお願いいたします。
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