宮崎大学
ニュースリリース

「みやざき地頭鶏(むね肉)」が機能性表示食品になりました

2022年01月06日 掲載

このたび、イミダゾールジペプチドを含有する「みやざき地頭鶏(むね肉)」が、「日常生活の一時的な疲労感を軽減する機能」があるとして機能性表示食品になりました。

イミダゾールジペプチドは、カルノシン、アンセリン、バレニンの3種がよく知られ、トリむね肉にはカルノシン、アンセリンが多く含まれ、鯨肉などにはバレニンが含まれています。これらは、ヒスチジンとβ―アラニンという二つのアミノ酸が結合したペプチドといわれる物質になります。食肉や魚肉に多く含まれる機能性成分の一つです。渡り鳥や回遊魚は長時間連続して運動できますが、その骨格筋に多く含まれています。そのため、抗疲労効果や認知症予防などで最近注目されている成分です。

「みやざき地頭鶏(むね肉)」に含まれる機能性関与成分であるイミダゾールジペプチドの含有量等について、農学部応用生物科学科 榊原陽一教授 や宮崎県の協力のもと、みやざき地頭鶏事業協同組合において調査を行い、イミダゾールジペプチドの含有量について分析し、生産者、雌雄別、飼育の季節などの影響を受けず、基準値以上の含有量を示すことを確認しました。その成果による消費者庁への届出が令和3年9月に受理されたものです。

生鮮食品が機能性表示食品となるのは本県では初であり、地鶏肉(生鮮食品)における機能性関与成分であるイミダゾールジペプチドについて「日常生活の一時的な疲労感を軽減」と表示されるのは九州初です。

「みやざき地頭鶏(むね肉)は、令和41月上旬より株式会社地頭鶏ランド日南、JA日向で販売を行う予定です。

本学は、今後も研究成果を広く社会へ還元していけるよう取り組んでいきます。

機能性表示の内容
(1)商品名       みやざき地頭鶏(むね肉)
(2)機能性関与成分名  イミダゾールジペプチド
(3)表示する機能性   日常生活の一時的な疲労感を軽減
(4)届出者       みやざき地頭鶏事業協同組合
(5)受理日       令和3年9月29日



・宮崎大学農学部では食品の機能性成分に関する研究を行っています。
宮崎大学紹介映像 東進TV 「メタボを予防!?使うのはあの植物の葉っぱ」(4:10~) 

・宮崎大学農学部応用生物科学科 https://www.miyazaki-u.ac.jp/abs/

・研究者データベース 榊原 陽一 https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/227_ja.html

・みやざき地頭鶏事業協同組合 https://www.mjitokko.jp/news/?id=1640312000

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