宮崎大学
ニュースリリース

看護学科1年生30人が西米良村で実習

2022年06月14日 掲載

令和4613日(月)、宮崎大学医学部看護学科の1年生30人が、宮崎大学から車で約2時間の距離に位置する西米良村(宮崎県)で実習を行いました。

この実習は、令和4年度から新設した科目である「ひむか看護実習Ⅰ」の一環で実施するもので、この春入学した1年生62人が13のグループに分かれて西米良村内の事業所などを訪問し、村民との交流を通して、宮崎の人々の暮らしを学びます。

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△ 「ペロリ鉱山農園」で、学生が地元住民の方と交流しながら、米良糸巻大根の種を鞘から取り出している様子


同行した澤田浩武教授(医学部看護学科)は、「医療が進歩した現在、医療機関に来られる患者様には様々な医療の選択肢があります。どのような医療方針を選択するかは、医療者と患者様が一緒に考えていきます。その中で我々医療者は、患者様の心と体のことだけでなく、患者様の家族背景、仕事、文化、社会の中での役割など様々なことを把握し、医療機関に来る前の患者様が本来どのような状態でいらっしゃるのかを理解しておく必要があります。この実習では小さな村全体の中で、人々がそれぞれにどのように関わり、どのような役割を担っているのかを学びます。このことがこれから学ぶ看護の理解や考察の域を拡げてくれることに繋がれば」と、今回の実習への想いを伝えました。


s-②.jpg△ 川の駅「百菜(歳)屋」で、学生が地元住民の方と交流しながら、地どれの肉厚シイタケを使った「しいたけ南蛮定食」の配膳準備をしている様子

西米良村は面積の96パーセントを森林が占め、人口約1,000人と宮崎県内で最も人口が少ない自治体です。6月17日に残りの看護学科1年生32人の体験学習を予定していて、宮崎県の特徴的な地理や文化のなかで暮らす人びとの生活を知り、地域の特性が人びとの生活や健康に影響していること、看護の専門職が果たす役割について考えます。

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△ 「敬介さんの作小屋」で、地元住民の黒木敬介さん手造りのピザ窯を使って、学生が米良風本格ピザを焼いている様子

看護学科では、令和4年度から「ひむか看護論(1年生対象)」「ひむか看護実習Ⅰ(1年生対象)」「ひむか看護実習Ⅱ(3年生対象)」を新設しました。これらの科目では、看護の対象となる人々の生活とその基盤となる「地域」に主軸を置きながら、看護学科の教員と西米良村だけでなく、地域資源創成学部や教育学部の教員、さらには自治活動や労働、報道、安全といった地域生活を支える方々にも協力いただきながら、意義ある講義・実習を行うことで、地域から必要とされる医療人材の育成に力を入れていきます。

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△ 川の駅「百菜(歳)屋」で働かれている地元住民の皆様

▼「ひむか看護論」「ひむか看護実習」のカリキュラム等の詳細は以下から閲覧できます。
 https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20220510_03_press.pdf

▼特集:澤田浩武教授「生まれるパワー、育てるプレジャー」(宮崎県地域医療支援機構)
 https://www.med.pref.miyazaki.lg.jp/backnumber/sawada/

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