ニュースリリース
2026年05月15日 掲載
2026年5月8日(金)、丸宮建設株式会社 取締役副社長 河野 一歩(こうの かずほ)氏をゲスト講師にお迎えし、2026年度(令和8年度)第1回ミヤダイミライ塾(テーマ:「ローカルという最前線-「宮崎で働く」を考える-」)が開催され、オンラインを含め約40名のみなさまにご参加いただきました。
宮崎県都城市出身の河野氏は、東京大学で電子情報工学を学び、電通・トヨタ自動車・Google というキャリアを経て、現在は家業である丸宮建設株式会社にてDX推進や採用改革、組織づくりに取り組んでおられます。
講演では、幼少期の死生観を起点に、資本主義的成功を追い続けた20代、コロナ禍での価値観の揺らぎ、そして"自分とは何か"を問い直す過程が語られました。 その中で河野氏は、自己とは外界からの経験の集合体であり、絶対的なものではなく「相対的に形成される存在」 だと気づいたと述べられました。そしてこの気づきをきっかけに、河野氏は 「では、仕事とは何か」 を改めて見つめ直すようになったと語られました。
その探求の過程で、仕事の語源が"仕えること"ではなく、もともと"為すべき事(すること)"を意味していた点に触れられ、「仕事とは、自分の快・不快を知り、世界と関わる行為である」という独自の視点を提示しました。貨幣価値や肩書きではなく、日々の行為を通じて"自分がどう変化していくか"こそが重要であり、宮崎という"思考の余白がある環境"で働くことが、自身の思考を深めるうえで大きな意味を持ったと述べられました。
質疑応答では、宮崎で働く魅力、家族との距離感、若手育成の工夫、キャリア選択に迷う学生への助言など、多岐にわたる質問が寄せられました。河野氏は「まずは自分が何を心地よいと感じるかを丁寧に観察することが大切」と繰り返し強調され、社員や地域の幸福へと視野を広げていく現在の思いを語られました。
河野氏の歩みは、キャリアの"正解"を外に求めるのではなく、「自分自身の感覚と向き合い続けることの大切さ」を示すものであり、参加者にとっても深く考えさせられる意義深い内容となりました。
今後の開催が決定いたしましたら下記URLにてご案内いたします。https://www.miyazaki-u.ac.jp/kscrs/sangaku/event/miraijuku.html
ミヤダイミライ塾少子高齢化や事業承継問題など、地域が抱える課題が多様化するとともに、地域において分野を超えたノウハウの共有・連携などの重要性が高まっていることを背景に、宮崎のさらなる活性化に向けて議論を深めていくことを目的としている。宮崎県や宮崎県工業会、宮崎県商工会議所連合会の後援を受けて実施するもので、学生のみならず一般の方も無料で受講できるようにしており、高校生から地域住民までが一緒になって宮崎の未来について考える講座となっている。令和7年度は計7回開催し、延べ学生106名、教職員70名、公共団体等職員48名、企業等職員27名、その他52名の計303名が参加した。毎回、対面形式とオンライン形式を併用するハイブリッド形式で実施しているため、自宅からでも視聴が可能となっている。受講料無料。
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