宮崎大学
ニュースリリース

産学官連携でブルーベリー葉の特性を生かしたお茶が誕生 ~ shutto 発酵ハーブティー ~

2024年05月09日 掲載


令和6年5月7日(火)、地域資源創成学部食品科学研究室山﨑有美准教授、農学部応用生物科学科食品機能化学研究室山﨑正夫教授、株式会社SUNAO製薬の廣澤直也代表取締役らが鮫島宮崎大学長を訪問し、本学地域資源創成学部及び農学部、株式会社SUNAO製薬、宮崎県、生産者との共同研究の成果として「shutto 発酵ハーブティー(プレーン/ジンジャー)」を開発したことを報告しました。

ブルーベリー葉は「JST宮崎県地域結集型共同研究事業-食の機能を中心としたがん予防基盤技術創出-(平成16年~20年)」において、宮崎県産の農作物を網羅的に解析することで見出した宮崎県独自の地域食資源です。特に暖地での栽培に適しているラビットアイブルーベリーの葉は、宮崎の温暖な気候を栽培適地としており、世界初の葉専用品種として「くにさと35号」が農林水産省において品種登録される(第23433号)等、宮崎を代表する地域食資源となっています。

前述の研究プロジェクトにおいて、プルーベリー葉は、抗酸化作用、C型肝炎ウイルス(CHV)複製抑制作用(特許第4586119号)、脂肪肝抑制作用(特許第4568809号)、肝がん発生・進展抑制作用(特許第4621855号)、成人T細胞白血病(ATL)細胞・HTLV- I(human T-cell leukemia virus type-I)に対する感染細胞増殖抑制作用(特許第4617418号)等、多岐に渡る生態調節機能を有すること、プロアントシアニジンをはじめとする機能性成分を有することも明らかになっています。

これらの機能に着目しブルーベリー葉を素材として健康に寄与する食品が複数開発されてきた中で、今回、嗜好性と機能性を向上させる新たなブルーベリー葉茶の開発を目指し「農林水産省の食料産業・6次産業化交付金(研究開発・成果利用の促進事業)」において、本学地域資源創成学部及び農学部、株式会社SUNAO製薬、宮崎県、スローライフトゥ株式会社、株式会社宮﨑茶房の6機関が連携し、「shutto 発酵ハーブティー(プレーン/ジンジャー)」の開発を行いました。

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△shutto 発酵ハーブティー(プレーンとジンジャー)

本研究では、ブルーベリー葉の独特の酸味を生かし、ブルーベリー葉を発酵させることで梅のような味わいの「shutto 発酵ハーブティー(プレーン)」を新たに開発。併せて、食べ物の組み合わせによる機能性向上を目指したフードペアリング研究において、「shutto 発酵ハーブティー(ジンジャー)」も開発しました。ブルーベリー葉が持つ酸味がスッキリ気持ちを盛り上げてくれる、仕事前や休憩中に気持ちをリフレッシュしたい時におすすめのカフェインレス発酵ハーブティーが誕生しました。

廣澤社長からは「地元の原料で地元を元気にしたい。その想いを終わらせてはいけない。引き続き、産学官が連携して宮崎県の地域食資源であるブルーベリー葉を盛り立てていきたい」との力強いお言葉があり、地域資源創成学部の山﨑准教授からは「地域食資源を生かし、産学官で皆様の食生活をサポートできる商品が出来上がった。商品が開発されたことがゴールではなく、ここから本商品を多くの方に知っていただき、ブルーベリー葉を基軸として宮崎を食の観点から盛り上げていければ」との未来を見据える発言もありました。

本製品は、宮崎大学生活協同組合でも販売が開始されおり、近く宮崎大学基金の寄付特典である「宮崎大学関連商品」に追加される予定です。宮崎大学では、食の面から健康維持・増進に貢献する研究を、今後も継続してまいります。

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△集合写真



訪問者:
株式会社SUNAO製薬 廣澤直也 代表取締役
株式会社SUNAO製薬 内田有香
株式会社SUNAO製薬 菊地未紗
農学部長 國武久登
農学部応用生物科学科教授 山﨑正夫
地域資源創成学部副学部長 金岡保之
地域資源創成学部 准教授 山﨑有美

▼取り扱い:
shutto
発酵ハーブティー(プレーン/ジンジャー)
オンラインショップ https://sunao-seiyaku.com/products/shutto-fermented-herbal-tea/

地域資源創成学部 
地域資源創成学部 地域産業創出コース 食品科学研究室では、「食」を地域資源として食資源の価値を理解・新たな価値を見出し、新たな産業創出につなげることができる能力を育成することを目指して、食品の機能の"見える化""魅せる化"に取り組んでいます。





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