ニュースリリース
2023年08月07日 掲載
宮崎大学医学部外科学講座・看護部では、「ストーマケア習得のためのVRトレーニングアプリ」の開発を進めています。今回、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を活用し、開発資金として400万円を目標として、8月7日より寄付募集を開始いたしました。(プロジェクトURL:https://readyfor.jp/projects/ostrainvr)
△ 写真左から:篠田看護師、濱田助教、甲斐助教、児玉看護師長、七島教授
人工肛門(ストーマ)は、大腸疾患に対する手術後や大腸の閉塞などによって、本来の肛門が機能しなくなった場合に、排泄物を体外に排出するために手術で腸をおなかの壁に誘導して人工的に作られる排泄口です。人工肛門を作った方(オストメイト)は、手術後まもなくから自らで管理する方法(ストーマセルフケア)を習得しなければなりません。しかし、短い入院期間で装具を使ってトレーニングする機会は限られているのが現状です。「もっとセルフケアを勉強して退院したい!」と希望するオストメイトの前向きな思いに応えるため、私たちは外科医・看護師・オストメイト・地元企業・宮崎県でチーム(OSTrain-VR Project)をつくり、先輩オストメイトが行う習熟したストーマセルフケアを「いつでも」、「どこでも」、「何度でも」繰り返し体験学習できるVRトレーニングアプリの開発に取り組んでいます。
△ 実演を行う篠田看護師(左)と竹入看護師(右)
これまでオストメイトに関わる課題に挑み続けてきた先輩方の熱い思いと、これから発展するであろう新たな映像イノベーションを織り合わせることで、多くのオストメイトやオストメイトをサポートする方々に、安心や笑顔を届けられたらと考えています。あたたかいご寄付とご支援を何卒よろしくお願いします。
△ 写真:菱川医学部長(前列左)、福満看護部長(前列右)
■クラウドファンディングプロジェクト概要・タイトル「VRでストーマケアを習得!体感型トレーニングアプリを開発したい。」・URL:https://readyfor.jp/projects/ostrainvr・募集期間:2023年8月7日(月)9時 ~ 9月29日(金)23時まで 53日間・目標金額: 400万円・使途:さまざまなパターンでの映像制作費用・VRヘッドセット・謝金・その他・形式:寄付金控除型 / All-or-Nothing方式 ※All-or-Nothing方式は、期間内に集まった寄付総額が目標金額に到達した場合にのみ、実行者が寄付金を受け取れる仕組みです。・寄付コース:3千円~100万円まで、計8コース。 ※寄付金額に応じて、「開発経過のニュースレター送付」「VRのエンドロールへのお名前掲載」などをご用意しています。
■OSTrain-VRプロジェクトとは宮崎大学医学部の有志の外科医、WOCナースで2022年9月に立ち上げたプロジェクトです。宮崎県のオストメイト、関連企業から趣旨への賛同、協力体制を得ています。異なる視点から生まれるアイデアを大事にして、それぞれの立場からの問題点やVRを活用した解決方法をディスカッションし、これまでに特許出願、試作映像制作を行ってきました。クラウドファンディングによって、多くの応援やご意見を頂き、開発を加速させたいと考えています。
OSTrain-VRプロジェクトメンバー(敬称略)【宮崎大学医学部・外科学講座】 七島篤志、濵田剛臣、甲斐健吾【宮崎大学医学部附属病院・看護部】 児玉裕子、竹入恵美、篠田裕美【宮崎大学研究・産学地域連携推進機構】 荒武尚【日本オストミー協会宮崎支部】 甲斐誠郎、工藤英弘、内田輝年【オストミーサポートセンター株式会社(宮崎市)】 柳田尚享、溝垣愛華【株式会社 L.A.B (宮崎市)】 戸高秀人、野下隆寛【宮崎県メディカル産業推進室】 池田俊康、福永千
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