CADICでは、設立以来、年1回の国際シンポジウムを開催しており、産業動物感染症に関する最新の知見や情勢などを提供してきました。今回は、2020-21シーズンに世界中で大流行した高病原性鳥インフルエンザ、2018年の本州への侵入以降、感染拡大を続けて九州への侵入が目前に迫ってきた豚熱、そして、養豚業で最も恐れられているアフリカ豚熱をテーマにして、ソウル大学(韓国)のHan Sang Yoo教授が「韓国で発生したアフリカ豚熱」と題して講演を行ったほか、北海道大学の迫田義博教授が「日本国内における豚熱の現状と撲滅に向けた今後の課題」について、鳥取大学の伊藤教授が「2020年度の高病原性鳥インフルエンザの発生状況および疫学調査結果」について講演を行いました。また、本学からは岡林教授がCADICの事業紹介やこれまで構築してきた国際的ネットワークを生かした研究・人材育成に関する紹介を行いました。