ニュースリリース
2024年02月15日 掲載
2024年2月15日、国立大学法人宮崎大学(宮崎県宮崎市、学長:鮫島 浩、以下「宮崎大学」)、出光興産株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木藤俊一、以下「出光興産」)およびソーラーフロンティア株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡辺宏、以下「ソーラーフロンティア」)は、宮崎大学の木花キャンパスにて太陽電池モジュール出力で1.5MW、清武キャンパスにて同2.3MWの太陽光発電システムが稼働したことを受け、記者会見を行いました。
△ 記者会見にて説明をする西岡教授
この太陽光発電システムは駐車場(木花:649台、清武:943台)の駐車可能台数を減らすことなく敷地を有効活用したソーラーカーポートで、合計3.8MWの出力は、キャンパス内設置(オンサイト)の太陽光発電として国内最大級※となります。 (※2024年2月時点、宮崎大学調べ)
△ ソーラーカーポートを設置した木花キャンパス
宮崎大学は、大学の事務および事業に伴い直接的または間接的に排出される温室効果ガスの総排出量を2030年度までに51%削減(2013年度比)する目標を定め、2050年の「カーボンニュートラル」の実現を目指すことを基本理念として掲げています。
△ ソーラーカーポートを設置した清武キャンパス
この目標の実現に向けて、出光興産とソーラーフロンティアがキャンパス敷地内にソーラーカーポートを設置しました。宮崎大学はPPA(電力購入契約)を出光興産と締結することで、初期投資や維持管理費用を負担することなく、出光興産とソーラーフロンティアのノウハウを活用したソーラーカーポートを導入・運用することができます。
今回導入した太陽光発電により、木花キャンパスの使用電力量の約23%、清武キャンパスの使用電力量の約16%が供給され、大学全体では約18%が供給されます。これにより、宮崎大学は年間約1,400tのCO₂排出量を削減できる見通しであり、大学全体の排出量の約12%が削減されます。また、直近の電気料金単価より安価での電気調達が可能となり、電気料金削減が見込まれます。
本ソーラーカーポートには両面受光型の太陽電池モジュールが採用されており、太陽光による発電だけでなく地面からの反射光でも発電するため、一般的な太陽電池モジュールよりも多くの発電量を確保できます。また、EVへの充電もできる蓄電システムが併設されているため非常用電源としても活用できます。
【事業における役割】 □ 出光興産:PPA事業者、発電した電力の宮崎大学への供給 □ ソーラーフロンティア:ソーラーカーポートの設計・部材調達、稼働開始後の維持・管理 □ 宮崎大学:キャンパスの土地貸与、発電した電力の利用と利用料金の、出光興産への支払
【設備概要】 駐車台数:649台(木花)、943台(清武) 想定年間発電電力量:約180万kWh(木花)、約300万kWh(清武) 電力供給開始日:2024年2月1日(木花)、2024年2月1日(清武)
△ 地上から撮影したソーラーカーポート
宮崎大学では、省エネ・創エネをはじめとした様々な取り組みを進めており、太陽光発電、燃料電池、バイオマス等、再生可能エネルギーに関連する多くの研究を推進しております。特に太陽光発電においては、ほぼすべての国内メーカーの太陽光発電システムをキャンパス内に設置し、発電性能の解析等、企業との共同研究を実施しており、2050年のカーボンニュートラルを目指した取り組みを推進してまいります。
△ 宮崎大学の太陽光発電研究設備(2022年4月時点 木花キャンパス)
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