ニュースリリース
2024年09月30日 掲載
2024年9月26日(木)、宮崎大学工学部と日本ハム株式会社中央研究所の共同研究グループは、ケーブル移動式カメラと人工知能(AI)を活用して、豚舎内を巡回し、豚の体重分布を自動的に収集する装置を開発したことから、報道関係者向けの説明会を行いました。
この装置は、無人運転により豚舎内を一日に複数回巡回し、豚が飼育されている区画ごとの体重分布を計測します。少ない装置で豚舎全体を網羅し、飼育されている数多くの豚の日々の成長状態を把握することが可能です。カメラはケーブル上を静かに移動し、豚に刺激を与えないので、豚にストレスのない観測が行えます。このシステムは、本学川末紀功仁(かわすえ きくひと)教授が発明した豚の体重が見えるメガネ(スカブター®)の技術を応用したものであり、高い精度で豚の体重推定を実現しています。
養豚従事者の減少が進む一方、一戸当たりの飼育頭数が増加している現状において、この自動観測装置は養豚場の軽労働化を実現し、今後の養豚場のあり方を大きく変える可能性を秘めています。 宮崎大学では、今後も企業などと連携し、研究成果を社会に還元できるように取り組んでまいります。10月9日から11日に幕張メッセで開催される日本最大の農業・畜産の展示会J-AGRIにおいて共同開発者である日本ハム株式会社が本機器を一般公開予定となっておりますので、是非ご来場ください。
▼ケーブル移動式カメラとAI(人工知能)を用いた豚の体重推定技術を開発【2024.9.19プレスリリース】https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20240919_03_press.pdf
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