宮崎大学
ニュースリリース

第8回日本オープンイノベーション大賞において 「農林水産大臣賞」を受賞

2026年02月10日 掲載

2026年2月9日(月)、虎ノ門ヒルズフォーラム4Fにおいて開催された内閣府主催の第8回日本オープンイノベーション大賞授賞式において、工学部 川末紀功仁 教授、Khin Dagon Win 特別助教、農学部 徳永忠昭 准教授、医学部 金子政時 教授、日本ハム株式会社中央研究所からなる研究グループが「農林水産大臣賞」を受賞しましたので、お知らせいたします。

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同賞の審査において、家畜や新生児に対して接触や拘束を必要としない身体計測技術を確立し、現場での実証を重ねながら、社会実装に向けて発展させてきた点が、分野横断的な知の融合による新しい価値創出の好例として高く評価されました。

本取組(スカブター®:AI・AR技術による非接触型体重推定デバイスの社会実装)は、工学分野における非接触3D画像計測およびAI・AR技術を基盤として、農学分野の畜産現場における体重計測の課題に取り組むとともに、医療分野における新生児の身体測定にも応用してきた、農・工・医の異分野連携による研究です。本研究グループは、工学的な計測技術の高度化に加え、畜産現場および医療分野への応用研究を継続的に実施してきました。さらに、日本ハム株式会社中央研究所との共同研究においては、本技術を応用したシステムの有効性検証を進めるとともに、畜産現場を対象とした社会実装にも取り組んでいます。

日本オープンイノベーション大賞について
イノベーションの創出を巡る国際的な競争が激化する中で、研究開発等の成果を迅速に社会実装し、社会的ニーズの解決や新たな価値の創造につなげることが大きな課題となっています。そのための方法として、産官学の組織の壁を越えて知識や技術、経営資源を組み合わせた新しい取組みを推進するオープンイノベーションが注目されています。

こうした状況を踏まえ、日本のオープンイノベーションを更に推進するために、今後のロールモデルとして期待される先導性や独創性の高い取組みを「日本オープンイノベーション大賞」として表彰しています。
第8回日本オープンイノベーション大賞について(内閣府)
https://www8.cao.go.jp/cstp/openinnovation/prize/2025.html

日本ハム株式会社中央研究所について
日本ハム株式会社中央研究所はニッポンハムグループのR&D戦略である「プロテイノベーション」の実現に向けて、たんぱく質の可能性を追求することを中心に幅広い研究と、研究成果の社会実装に取組んでいます。特に畜産分野においてはデジタルトランスフォーメーション(DX)を通じて養豚産業の進行、魅力向上を実現するため、養豚支援システム「PIG LABO®」の開発を産学で連携しながら進めています。

詳細については、以下をご参照ください。
https://www.rdc.nipponham.co.jp/

【プロジェクト関係者リスト】
工学部 教授 川末 紀功仁
工学部 特別助教 Khin Dagon Win
医学部 教授 金子 政時
農学部 准教授 徳永 忠昭
日本ハム株式会社 中央研究所 助川 慎

受賞者のコメント

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川末 紀功仁 宮崎大学 工学部 機械知能プログラム 教授
本成果は、大学における基礎研究を起点に、企業、畜産現場、生産者の皆様との連携により実現したものであり、オープンイノベーションの成果であると考えています。多くの関係者のご協力とご支援に、深く感謝申し上げます。
本技術は現在、農畜産分野に加え、医療分野においても非接触計測技術としての応用研究を並行して進めており、分野横断的な展開を通じて社会的価値の創出を目指しています。本受賞を励みとして、今後も現場に根ざした研究開発と社会実装を一層推進してまいります。

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Khin Dagon Win 宮崎大学 工学部 機械知能プログラム 特別助教
このたびは、本賞を賜り、誠に光栄に存じます。
私にとって本プロジェクトは、日本で研究に携わる外国人研究者として、大学、企業、そして現場の実務者の皆様と密に連携することのできた、大変貴重な機会でした。本研究を通じて、研究成果が実社会の制約や現場からのフィードバックによって磨かれていく過程を、深く学ぶことができました。分野や立場の異なる多くの専門家の方々と協働できたことは、私自身の技術的視野や専門性を大きく広げる経験となりました。本成果の実現にあたり、常に開かれた姿勢でご支援くださった関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。
本受賞を励みに、今後も社会的価値を創出する協働研究とイノベーションに貢献してまいります。

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徳永 忠昭 宮崎大学 農学部 農学科 動植物資源生命科学コース 准教授
本賞の受賞に際し、心より感謝申し上げます。
本技術は、養豚農家における体重測定作業の省力化・負担軽減を図るとともに、データに基づく飼養管理を通じて養豚経営の改善に貢献することを目的として開発してきたものです。研究の進展にあたっては、大学での研究成果を基盤としつつ、畜産現場の皆様との連携により、実用化・社会実装を見据えた取り組みを進めることができました。ここに、多くの関係者の皆様のご理解とご協力に、心より感謝申し上げます。本成果は養豚分野にとどまらず、畜産分野全体への応用 も期待されており、現場のニーズに即した技術としてさらなる展開を目指してまいります。
本受賞を励みとして、今後も畜産現場が抱える課題やニーズに真摯に向き合い、現場に貢献できる研究と技術開発に一層努めてまいります。

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金子 政時 宮崎大学 医学部 看護学科 教授
川末教授の研究開発プロジェクトの一員として、本賞を頂けたことを光栄に存じます。現在、医工連携で異分野が融合したプロジェクトに参加し、スカブターネオを開発しています。
近未来に、本機器が医療の現場で役に立つことを夢見ながら日々、研究開発に励んでいきます。

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助川 慎 日本ハム株式会社 中央研究所
本賞の受賞に対し、心より感謝申し上げます。
日本ハム中央研究所では養豚産業を支援する技術「PIG LABO®」の開発と社会実装を進めております。川末教授と取組む本技術は養豚現場の課題解決につながり、畜産DXの実現による養豚産業の活性化にもつながることと期待しております。我々も本技術の社会実装において微力ながら携われることを光栄に思っております。
今後も畜産業の振興に資する研究・開発を通じ、「食べる喜び」を皆様にお届けすることを目指してまいります。

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