ニュースリリース
2024年05月15日 掲載
令和6年5月10日(金)、宮崎大学教育学部附属小学校にて「いとし子の集い」が執り行われ、附属小学校の全児童約600人と教職員並びにご遺族の方が参加しました。
これは、79年前の1945年5月11日、集団下校中に空襲に遭い、当時の附属小学校に通っていた12名と宮崎師範女子部附属国民学校に通っていた4名の児童(生徒)が犠牲となり、その命日に合わせて毎年行われています。
集いでは、児童を代表して6年生の重盛心彩(しげもり こあ)さんが、「今当たり前に出来ることが戦争のときは出来なかった。これからもいとし子という附属小学校が大切にしていることをしっかり受け継いでいき、命の大切さについて深く学び、これからの未来に繋げていきたい」と、力強く述べ、当時10歳の叔父、陽(あきら)さんを亡くした山下均(やました ひとし)さんが、亡くなった叔父の遺品の話やいとし子の慰霊碑が出来た謂れについて語り、「一人一人の命の大切さ。戦争は絶対にしてはいけないこと。しっかり覚えて肝に銘じておいてください。これからも供養碑をよろしくお願いします」と、児童にメッセージを送りました。
児童は最後に、「附属小学校いとし子教材化プロジェクト」により作詞・作曲がなされた「黄色い花が咲く頃は」を斉唱。正門付近にある慰霊碑に移動し、献花を行った後、附属小学校が独自に作成した教材(いのちと平和学習教材「いとし子への誓い」)を用いてクラス別に平和学習が行われました。
宮崎大学教育学部附属小学校では、過去の悲惨な歴史を繰り返すことのないよう、未来を担う子ども達に対する平和教育に今後も力を入れていくこととしています。
黄色い花が 咲く頃は いつもあの人 思い出すたくさんの夢や 大きな希望も 叶わなかった 人がいるみんなの笑顔 あふれる庭をいついつまでも 守っていこう平和への道しるべ いとし子の道
朝夕静かに 手を合わせ 平和の祈りを 届けようこの青空が いつまでも 続く世界を つくっていこうときが流れ 街は変わっても いついつまでも 忘れない未来の道しるべ いとし子の道
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