ニュースリリース
2024年11月20日 掲載
宮崎大学医学部附属病院では、産婦人科外来が全ての患者さんに寄り添うことができる空間の創出を目指したクラウドファンディングにより、合計286名の皆様から寄付していただいた総額721万円を財源として、産婦人科外来をこれまで以上に安心できる快適な環境にリニューアルしたことから、11月19日(火)に記者会見及び見学会を行いました。
記者会見には、賀本敏行病院長をはじめ、プロジェクト責任者を務める桂木真司産婦人科教授、空間のデザインを手がけた池田中也准教授(地域資源創成学部)が出席。これまで産婦人科外来を利用した患者さんを対象に行ったアンケートで寄せられた「椅子の背もたれをもっと改善してほしい」、「授乳室をより利用しやすくしてほしい」といった声を受け、クラウドファンディングを始めた経緯を説明した後、報道関係の皆様方にリニューアルされた産婦人科外来を見学していただきました。
宮崎大学医学部附属病院は、県内全域の病院や診療所と連携し、地域医療を支える最後の砦とも言うべき特定機能病院として県民の安全・安心を守ってまいりました。しかし、国からの予算などは削減傾向にあり、命や診療に直結するようなことについては優先的な予算配分がなされるものの、命や診療に直結しないようなソフト面のことに関しては十分な予算確保が難しい状況にあります。こうしたなか、少しでも早く患者さんがより安心できる外来にしたいとの関係者の想いからクラウドファンディングによる資金調達に取り組んだ背景があります。
会見で桂木教授は、「(退院した)患者さんからの寄附が多かったことがとても嬉しい」、「県民の皆様の期待に応えられるよう、今後ますます頑張っていきたい」と、熱を込めて語りました。
【産婦人科外来リニューアルの主なポイント】
・妊婦さんに優しい椅子の導入:長時間の待ち時間も快適に過ごせるよう、妊婦さんの体に配慮した座り心地のよい椅子を外来に設置しました。
・家族で利用可能な授乳室:明るく温かみのあるデザインで、ママだけでなくパパも安心して利用できる授乳室に改修しました。よりリラックスしてお過ごしいただけます。
・診療室内にモニターを設置:医師と患者さんがともに画面を見やすくなり、より近くで赤ちゃんの様子を確認できるようになりました。また、患者さんへの説明もしやすくなり、3Dで赤ちゃんの顔などを撮影する際にも患者さんが画面を見やすいため、非常に喜ばれています。
▼クラウドファンディング:「宮大産婦人科外来の願い:全ての患者に寄り添える特別な場所でありたい」 https://readyfor.jp/projects/125151
▼病院機能評価一般病院3〈3rdG:Ver.2.0〉の認定を受けました!(2023.9.11付け認定) http://www.med.miyazaki-u.ac.jp/home/hospital/info/data/function-evaluation/
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