宮崎大学
ニュースリリース

山・川・海とつながるまち門川町の魅力を発信 ~ 連携事業年次報告会を開催 ~

2025年02月28日 掲載

2025年2月26日(水)、「令和6年度門川町・宮崎大学連携事業年次報告会」を開催し、山室門川町長をはじめ約40名が参加しました。

本報告会は、同町の自然生態系調査などに連携して取り組むとともに、地域の魅力発信などを通して地域活性化に寄与することを主な目的として、2017年6月5日に包括的連携協定を締結したことをきっかけに開始したもので、各連携事業の進捗状況や成果の報告を行いました。

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山室門川町長
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淡野副学長

阪本竜也氏(農学工学総合研究科博士課程)からは、「門川町におけるエコツーリズム事業の可能性」と題して、これまで門川町と協力し、町内外に向けて発信してきた「門川湾における生物多様性」について、今後はこの保全のためさらなる調査を行うとともに体験学習などによる啓発活動が望まれるとし、その方法として『エコツーリズム』の可能性について提案があり、令和6年度に制作した自然体験動画について報告されるとともに串間市での取り組みの紹介を交えながら、「さかなのまち門川を体感するツアー」など魅力的な具体案も示されました。

また、村瀬敦宣農学部准教授から、「山・川・海とつながるまち門川の魅力発信プロジェクト」と題して、門川町の海・山・川のつながりとその水圏環境の生物の生息場所としての重要性を学術的に示し、これを町民・行政が利用できるよう情報発信していくとし、西門川小・中学校跡地を活用した活動について報告があり、旧西門川中学校美術室棟を活用した門川町の自然の魅力展示会『にしかどの庵』の取り組みでは、パネル・水槽の展示等を行い、好評を得たことが語られました。また、門川湾周辺海域から新たに記録された魚類2種について学術論文として発表されていることに触れ、これまでの取り組みの成果とともに出版物の改訂・制作の必要性も示されました。

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報告者 農学工学総合研究科博士課程 阪本氏
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報告者 農学部 村瀬准教授

本報告会には、多数の門川町役場関係者が出席し、宮崎大学関係者と門川町役場関係者の間で活発な意見交換も行われるなど、大変有意義な報告会となりました。

宮崎大学は門川町と包括連携協定を締結して以降、毎年、大学関係者が門川町に出向いて連携事業の年次報告会を開催しております。今後も門川町と緊密に連携を取りながら事業を継続的に実施し、農学分野のみならず、観光・教育・防災・人材育成面などにおいても連携を深化させ、地域の魅力を若い世代に伝え、地域のリーダーの育成にも貢献していくこととしています。

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会場の様子
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会場の様子

今回報告された事業(プロジェクト)は以下のとおり。 【 】内は報告者氏名
①門川町におけるエコツーリズム事業の可能性
【阪本竜也氏(農学工学総合研究科博士課程)】
②山・川・海とつながるまち門川の魅力発信プロジェクト
【村瀬敦宣(農学部准教授)】

▽学術論文
・Yukiya Ogata, Toshiki Kishi, Yumika Kishi and Atsunobu Murase.2024.Northernmost record of Cirripectes quagga (Actinopterygii: Blenniidae) from Kadogawa Bay, northern Miyazaki Prefecture, southern Japan.Biogeography 26,34-38.https://doi.org/10.11358/biogeo.26.34
・栗原 巧・緒方悠輝也・小原直人・村瀬敦宣.2024. 宮崎県延岡市から得られたクロソイ(メバル科)の標本記録.日本生物地理学会会報 79,68-75.

▽研究者について
村瀬敦宣 https://srhumdb.miyazaki-u.ac.jp/html/100001370_ja.html

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