子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた活動などを表彰 ～「キッズデザイン賞」の内閣総理大臣賞を受賞～

2025年11月04日 掲載

 

2025年10月6日（月）、宮崎大学客員研究員を中心に構成される、宮崎を拠点に国内外で活躍するダンスカンパニー「んまつーポス」および宮崎市産業政策課、国際こども・せいねん劇場みやざきが主催した、「ここほれワンワン！デザインがザクザク！キッズプロジェクト」がキッズデザイン賞の内閣総理大臣賞の受賞に内定したことを受け、授賞式に出席しました。

キッズデザイン賞は、特定非営利活動法人キッズデザイン協議会（東京都新宿区、黒澤信也理事長）が主催し、経済産業省、内閣府、消費者庁、こども家庭庁が後援しています。本賞は、子どもの安全・安心と健やかな成長・発達に寄与する、優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを顕彰するもので、2007年に創設後、応募数は累計で7,386点、受賞数は4,381点にのぼります。2025年は、応募総数411点のうち36点が優秀作品にノミネート。そのなかから、最優秀賞、優秀賞、奨励賞、特別賞が発表されました。

「んまつーポス」は、高橋るみ子氏（一般社団法人namstrops代表理事／宮崎大学産学・地域連携推進機構客員教授）、豊福彬文氏（宮崎大学国際連携センター客員研究員）、野邊壮平氏（透明体育館きらきら/国際こども・せいねん劇場みやざき支配人）および児玉孝文氏（MIYAZAKI C-DANCE CENTER副代表理事）が2006年に設立した団体で、アートとスポーツの境界域で教育・アート活動を展開しています。

△左から、プロジェクトメンバー（小学6年生）4名、豊福さん、経済産業省 古賀 友一郎 副大臣

△事業についての説明の様子

授賞式において賞状を手にした「んまつーポス」代表の豊福さんは、「んまつーポスの専用劇場を持ってから、その劇場に集まる子どもたちが、 『二度とは立ちかえれない子ども時代の必須の人間体験』だったと思い出してくれるように、よく観察して、立ち止まってよく考えて、よく表現する活動を仕組んできました。また、そうした地域の子どもたちとのアート活動が消費されてしまうのが嫌で、キッズデザイン賞（外部評価）への応募を課して 9 年。今年のデザインは、これまでの「大人・地域→子ども」を、僕らの十八番の逆さにして「子ども→大人・地域」にしてみました。そうしたら、こんなにすごい外部評価（賞）でした。協力していただいた企業の方々、地域の企業をたくさん紹介してくださった行政の方々ともみんなでバンザイ！！できて最高に幸せです。」と、述べられました。また、キッズデザイン賞表彰式に過去19回で子どもが表彰式に参加したのは初めてのことで、プロジェクトメンバーの子どもたちも、キッズデザイン賞協議会関係者や他の受賞団体の企業の方々と名刺交換をするなど、大人とのコミュニケーションを楽しむことが出来ました。

近日中に、宮崎大学学長への表敬も予定しております。子ども主体で街づくりを行う本事業の展開と、今後のさらなる発展にご期待ください。

プロジェクト名：ここほれワンワン！デザインがザクザク！キッズプロジェクト
受賞団体：んまつーポス ／ 宮崎市産業政策課 ／ 国際こども・せいねん劇場みやざき【宮崎県】
受賞理由：大人が子どもの活動をサポートするという立場で、子ども主体で街づくり、企業体験を推進する活動であり、子ども目線で気づいたこと・見つけ出したことを地域に伝える仕掛けを持つ点は重要である。ここでは大人は伴走者であり、主体は子どもにある。今後のキッズデザインの重要な視座と考える「子どもの社会参画」の好事例であり、最優秀賞にふさわしい作品として評価した。
（引用）キッズデザイン賞HP：https://kidsdesign.jp/news/20250917

【関連記事】

▼客員教授・客員研究員を中心に構成するグループが キッズデザイン協議会会長賞を受賞（2023年9月 宮崎大学）
　https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-1055.html
▼第13回キッズデザイン賞/経済産業大臣賞（2019年10月 宮崎大学）
　https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/13.html