宮崎大学
ニュースリリース

"地域の魚を未来のヒット商品に!" オイシックス・ラ・大地株式会社 赤堀太郎氏が講演

2025年12月04日 掲載

2025年11月21日(金)、オイシックス・ラ・大地株式会社 EC事業本部 赤堀太郎(あかほり たろう)氏をゲスト講師にお迎えし、2025年度(令和7年度)第5回みやざき未来研究所(テーマ:「地域の魚を未来のヒット商品に!未利用魚を活かす商品開発」)が開催され、オンラインを含め約40名のみなさまにご参加いただきました。

赤堀氏は大学院修了後、水産系商社で海外勤務を経験したのち、国内で営業を担当。会社倒産を機に退職しオイシックスへ入社、水産ブランド「とれピチ」の開発に携わり売上拡大に貢献しました。鮮魚料理店の経営を経て再びオイシックスに復帰し、現在は「水産業界に恩返しできる仕事」を信条に活動されています。

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ゲスト講師 赤堀 太郎氏
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メイン講師 島中 翼氏

講演では、オイシックスが掲げる「自分の子どもに食べさせられるものしか売らない」という理念の下、食の社会課題をビジネスで解決し、持続可能な未来を目指す取り組みが紹介されました。主力商品「Kit Oisix」によるフードロス削減やアップサイクルの実践に加え、水産分野では低利用魚の活用や藻場再生など、環境保全につながる事例が取り上げられました。

新潟でのエソを使ったスタジアムグルメの開発や、広島県福山市で漁協・行政と連携したアイゴ商品化プロジェクトなど、地域との協働による資源の有効活用と環境改善の取り組みも紹介され、持続可能な漁業と食卓の未来につながる可能性が示されました。

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あいさつに立つ淡野副学長
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グループディスカッション
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司会 森実氏
(宮崎大学研究・産学地域連携推進機構 所属)

質疑応答ではクラゲの活用、物流課題、タンパク質クライシスなど幅広いテーマが議論され、参加者からは「企業だからこそできる取り組みの強みを感じた」「一次産業の課題を知る良い機会になった」といった声が寄せられました。グループディスカッションでは果物の搾りかすをジャムに加工する試みや魚の血合い部分をペットフードに活用するアイデアなど、具体的なアップサイクル事例も披露されました。

参加者同士の交流を通じて「商品に付加価値やストーリーを持たせることの重要性」や「固定観念を打破するために情報や経験を増やすことの大切さ」といった学びも共有され、地域資源を新しい視点で捉えるきっかけとなりました。

20251121_miraijuku06.jpgワカツタ 小川氏によるグラレコ


今後の開催が決定いたしましたら下記URLにてご案内いたします。
https://www.miyazaki-u.ac.jp/kscrs/sangaku/event/miraijuku.html

ミヤダイミライ塾「みやざき未来研究所」
少子高齢化や事業承継問題など、地域が抱える課題が多様化するとともに、地域において分野を超えたノウハウの共有・連携などの重要性が高まっていることを背景に、宮崎のさらなる活性化に向けて議論を深めていくことを目的としている。宮崎県や宮崎県工業会、宮崎県商工会議所連合会の後援を受けて実施するもので、学生のみならず一般の方も無料で受講できるようにしており、高校生から地域住民までが一緒になって宮崎の未来について考える講座となっている。令和6年度は計10回開催し、延べ学生160名、教職員145名、公共団体等職員145名、企業等職員135名、その他49名の計634名が参加した。毎回、対面形式とオンライン形式を併用するハイブリッド形式で実施しているため、自宅からでも視聴が可能となっている。受講料無料。

メイン講師 島中 翼氏:
宮崎県宮崎市出身。2008年に宮崎市役所に入庁。
バングラデシュITエンジニアと市内企業の採用マッチング事業や青島地域の遊休地再開発等、産学官連携を数多く経験。2024年4月より、宮崎の多様な連携による課題解決を推進する宮崎オープンシティ推進協議会(MOC)に出向中。

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