宮崎大学
ニュースリリース

西都市における連携事業年次報告会を実施

2020年02月27日 掲載

 令和2221日(金)、宮崎大学は『令和元年度「西都市・宮崎大学連携事業」「とっても元気!宮大チャレンジプログラム(特定地域枠)」年次報告会』を実施し、押川修一郎西都市長をはじめとする西都市関係者並びに宮崎大学関係者約40名が参加した。

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挨拶をする押川西都市長

本報告会では、西都市からの委託を受けて実施している研究成果をはじめ、西都市において実施した各種取組について報告を行った。

まず、平成30年度に新設された「とっても元気!宮大チャレンジプログラム(特定地域枠・西都市)」において実施した4つのプロジェクトの報告が行われ、「銀鏡地区におけるゆず感謝祭」では、ユズの生産が盛んな銀鏡地区(西都市)において、地域の児童生徒や住民の方と協力して850kgを超えるゆずの収穫を行ったことや、活動を通じて大学生と児童生徒との交流が深まったことで、222日(土)には再度宮崎大学生が銀鏡地区を訪問して交流する予定となっていることが紹介された。「宮大出張コンサート in 西都」では、初めて西都市内でコンサートを実施したことや、コンサートに先立ち、子どもを対象とした楽器製作・楽器体験により、楽器の仕組みを知ってもらうイベントを実施したことが紹介され、「スポーツ交流を通した障害理解啓発と障がい者の社会参加促進」では、重度障がいの児童生徒の社会参加や健常者の障がい理解促進を目的とした、「ボッチャ」や「ハンドサッカー」などの実施報告、「西都の恵みを科学の力で発信!」では、西都市の特産品であるカラーピーマンを使用して栄養価の高いたこ焼きに似た試作品「虹色恐竜のたまご」の試食も行われた。

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報告をする宮崎大学生

20200227_02_03.jpeg報告をする宮崎大学生

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試作品「虹色恐竜のたまご」

「西都市との受託研究」の報告においては、榊原啓之農学部教授から西都市の特産品であるマンゴーを栽培する過程で生じる摘果・廃棄されているマンゴーの未利用資源としての可能性を探ってきた3年間の研究報告が行われ、桑野斉地域資源創成学部教授から「西都市における移住・定住及び産業振興の推進に係る調査研究」と題して、インターネット調査を利用して得られた1000人の回答データから、隣接する宮崎市の20歳代~30歳代は、住環境が整えば西都市への移住を検討する可能性が高いと考えられることなどの説明が行われ、市外からの移住者を取り込むためには年代やライフステージにあわせた施策・事業を展開する必要性などが提案された。

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報告をする桑野教授

その他、吉永准教授(医学部看護学科)からは、「西都・妻湯プロジェクト」において、西都市民を対象にして平成28年度から取り組んできた温泉を生かした健康づくり活動の紹介がなされた。

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報告をする吉永准教授

宮崎大学では、県内自治体と幅広く連携事業を展開しながら、今回のように組織的に地域に出向いて広く公開する形で報告会を行っており、これまで以上に地域から必要とされる大学を目指しながら、研究成果を還元していくこととしている。

※「西都・妻湯プロジェクト」

株式会社日南が100%出資し、総工費10 億円をかけて実施する妻湯温泉開発事業の一環で、観光資源の豊富な西都市において、「健康な食、健康な生活につながる温泉の活用」を目指して、宮崎大学が持つ高度専門技術を取り入れて実施する連携事業。株式会社日南が年間1000万円の研究費を宮崎大学に委託し、「社会科学系」「医療系」「農学系」の3領域に分けて実施。(平成28年度~平成30年度)

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