ニュースリリース
2020年08月27日 掲載
令和2年8月19日(水)より、宮崎大学木花キャンパス附属図書館において「宮崎基地特攻資料展」(主催:宮崎大学、後援:宮崎特攻基地慰霊祭実行委員会・南九州文化研究会)を開催している。
会場(図書館)入り口
本資料展は、戦時中の学徒出陣をはじめとする多くの民間人が犠牲となった戦争を二度と繰り返すことのないよう、大学生をはじめとする若い世代に戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えることを目的として、本学での開催は初の試みである。
パネル展示
宮崎基地
説明する稲田 哲也氏
会場には、現在の宮崎空港である宮崎基地(赤江飛行場)から出撃した特攻隊員達の顔写真や特攻隊員が家族にあてた手紙や遺書などを並べたパネルおよび当時の宮崎基地の全貌が描かれたパネル、アメリカ軍が実際に使用していた装備品や戦闘機の模型などが展示されているほか、MRT宮崎放送の協力を得た映像視聴コーナーを設置した。また、宮崎県内で飛行中に撃墜されたりして、不時着したことなどが原因で命を落としたアメリカ兵38人の資料も展示している。
アメリカ軍が使用していた装備品
戦闘機の模型
本資料展の総括をしている歴史研究家の稲田哲也氏(南九州文化研究会)は「大学生と同じ世代の特攻隊員が全国各地から集められ、この宮崎を最期の地として命を落としたこと。また、多数の若いアメリカ兵もこの宮崎の地で命を落としたという事実を少しでも多くの人に知っていただきたい」と熱を込めて語り、大学生からは「とても同じ年代の人が書いた遺書とは思えないような内容で胸が痛くなった」「戦後75年を迎え、平和について考え直す必要があることを痛感した」などの感想が寄せられた。
関連図書コーナー
関連映像視聴コーナー(MRT宮崎放送提供)
本資料展は令和2年10月15日まで開催しており、宮崎大学では、このような資料展を通じて、平和に対する強いメッセージを発信していくこととしている。
宮崎基地特攻資料展 :
https://www.miyazaki-u.ac.jp/crcweb/news/20121/
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