ニュースリリース
2021年08月05日 掲載
令和3年5月19日(水)から、公開講座「中東の混乱で国を離れた少数民族~フランス、ベルギーから見る中東のマイノリティ~」をオンライン形式で実施し、約20名が受講しています。
本講座は、フランス語圏のマイノリティ研究を専門とする松井真之介(多言語多文化教育研究センター准教授)が講師を務め、自身のこれまでの現地フィールドワークの成果として、クルド人、ヤズィーディー教徒、アッシリア人を各回のテーマに据え、民族の歴史、文化や社会背景などを3回シリーズでわかりやすく説明する講座です。
ディアスポラ(歴史的・集団的・政治的負荷を持った越境、離散現象)についてから始まり、日本人からは縁遠く想像しにくい世界を、宗教事情、国際関係等を交えながら、独自メディアの紹介や、国を持たない民族がフランス、ベルギー等の国をどのように捉えられるのかなどを説明、本講座でしか聞くことができない内容となっています。2回を終えた講座では、実際に出会った人の性格の印象について、民族の誇りとは、また少数民族の子どもの教育における価値観の齟齬などについて多くの質問があり、受講者の関心の高さが感じとれました。また、パリ在住の有名ユーチューバーの方が受講しており、パリの現地事情を踏まえた質問、講師からの紹介で盛り上がる場面もありました。
松井准教授は、「研究者としての研究成果を一般の市民向けに披露する機会として、またフランスに関心を持つ受講者との意見交換や交流の場として、来期以降も講座を企画していきたい」と意気込んでおり、第3回目は7月28日(水)に実施する予定としています。
本講座の日程とテーマ● 5/19(水) ベルギーのクルド人 ~「世界最大の」マイノリティとクルド放送局~● 6/16(水) ベルギーおよびフランスのヤズィーディー教徒 ~ 故地で「悪魔教」と侮辱され迫害されて~● 7/28(水) ベルギーおよびフランスのアッシリア人 ~古代民族の末裔?~
▽公開講座についてはこちらから(産学・地域連携センターHP)https://www.miyazaki-u.ac.jp/crcweb/area_cooperation/guide
PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader(無償)が必要です。Adobe Readerは Adobe Readerのダウンロードページよりダウンロードできます。
PAGE TOP