宮崎大学
ニュースリリース

日本三大秘境の椎葉村長が高校生・大学生に講演

2021年11月19日 掲載

 令和3年11月17日(水)、宮崎大学は、地域デザイン棟と330記念交流会館を拠点に「第32回宮崎TOPセミナー 椎葉村編」を開催しました。
 本セミナーは、2017年度から開催され、本年度が5年目。地域のポテンシャルを知り、地方自治を身近に感じて、宮崎の将来を考えてもらうきっかけをつくることを目的に開催が継続されています。
 これまでに宮崎県内26市町村の首長31人が講演を行い、学生・教職員のみならず、地域住民や高校生なども参加し、のべ2,000名以上が受講しています。

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 本年度4回目となる今回は、黒木保隆(くろぎやすたか)椎葉村長が講師を務め、新型コロナウィルス感染症対策をとりながらの対面形式とZoomを利用したオンライン形式で実施し、宮崎大学関係者のほか、高校生、市民も含めて125名が受講しました。
 椎葉村は岐阜県白川郷や徳島県位祖谷などと並び日本三大秘境の一つとして数えられおり、機械や化学肥料を一切使わない焼き畑農業は、日本で唯一現存する農法の価値は高く評価され、201512月に世界農業遺産に認定されています。

 黒木村長は、2021年7月から同町における24年ぶりの新村長として就任したばかり。人口減少や少子高齢化などの喫緊の課題に直面するなか、新たな交流拠点施設として開設した「Katerie」などを紹介し、「住んでよかった、帰ってきてよかった椎葉村」となるよう、産業の発展や雇用の促進、子育てや住環境の整備などによる椎葉村へのUIターン者増加につなげるための取り組みなどを紹介しました。

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 質疑の時間では、多くの受講者から質問や意見があり、黒木村長から一つ一つ丁寧に回答いただき、最後に、高校生・大学生に対して「若いうちは失敗を恐れず、諦めを持たず、何にでも興味を持って実行していって欲しい」と、熱いエールを贈っていただきました。

 宮崎大学では、高千穂郷・椎葉山地域が世界農業遺産に認定される前から5町村(高千穂町、椎葉村、五ヶ瀬町、諸塚村、日之影町)について宮崎県と連携しながら調査・研究を実施してきており、2017年3月には、「宮崎大学」、「世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域活性化協議会」および「宮崎県立高千穂高等学校」の三者間で連携協定を締結しました。
 その後、世界農業遺産としての認定を受けた同地域の若い世代を対象としたプログラムを構築・実践することなど、教育・人材育成面での連携強化に加え、同地域が持つ資源の再評価・体系化などを学術的な視点で明らかにし、地域活性化につなげていくことを目指して、農学部や地域資源創成学部教員を中心に研究を進めており、同地域の価値を学術的に明らかにするとともに、出前講義の実施などを通して、若い世代が地域に自信と誇りを持てるように教育・人材育成面でも寄与していくこととしています。

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