宮崎大学
ニュースリリース

「国際母語デー」イベントを宮崎市街地で開催

2023年02月20日 掲載

2023年218日(土)、宮崎大学へ留学して宮崎に就業したバングラデシュ出身のICT技術者の方々と、ユネスコが定めた「国際母語デー」イベントを宮崎大学まちなかキャンパス(若草通りアーケード内)で開催しました。

宮崎大学では、渡日前日本語教育、留学・インターンシップによるバングラデシュの優秀なICT技術者の地域企業への就業支援事業「外国人ICT技術者人材育成プログラム:B-JET」を、宮崎市、企業等との産官学が連携して推進していて、今回のイベントは、「宮崎市令和4年度バングラデシュIT人材活躍支援事業」の一環として、新しく宮崎の住民になったバングラデシュの方々の文化を知り、また日本の文化を知ってもらう文化交流として実施されました。

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ユネスコの定める「国際母語デー」は、西パキスタンで主流のウルドゥー語を旧東パキスタン(現バングラデシュ)でも唯一の公用語とすることに対して、1952年2月バングラデシュの首都にあるダッカ大学の学生が母語であるベンガル語を守るための抗議活動を行い射殺されたことが契機となっています。約半世紀後の1999年に、この母語を守る戦いとなった2月21日を国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)が「国際母語デー」に定めており、バングラデシュ人にとってとても意義深い日となっています。

バングラデシュの抗議活動犠牲者の記念碑「ショヒド・ミナール」の前で、バングラデシュ国家の斉唱後、ベンガル語(バングラデシュの母語)の起源と歴史、母語保護運動について、バングラデシュ人参加者より紹介されました。続いて、日本文化のしょうかいとして吟詠(詩吟)が行われ、宮崎を代表する歌人 若山牧水の詩などが吟じられた後、参加者らは書道を通じて、漢字やベンガル語について学びあいました。

s-20230218_132916.jpg△ 記念碑「ショヒド・ミナール」の模型     

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△ ベンガル語の起源と歴史の紹介

このイベントを通じて、宮崎へ来て日本語等を使って日々の仕事や生活を頑張っている彼らがベンガル語の大切さと自らのアイデンティティを再確認するとともに、日本人も多文化共生社会の中における各個人の文化背景や母語を尊重することを学びあいました。

このような相互の学びの場を創出していくことは、バングラデシュと宮崎の良好な関係構築に貢献するが期待されます。宮崎大学では、今後も関係機関と密接に連携しながら地域の国際化・多文化共生化を牽引し、明るい未来の創出に貢献してまいります。

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△ 書道を通じて互いの文字文化を学びあう様子

▼「宮崎-バングラデシュ・モデル」及び「宮崎-バングラデシュ・スタイル」の概要
 https://www.miyazaki-u.ac.jp/kokusai/intl-cooperation/index.html


▼宮崎大学履修証明プログラム「B-JET Advanced Course」に留学中のバングラデシュICT技術者の8名が宮崎市長を表敬訪問(2022.6.22
 http://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/international-info/b-jet-advanced-courseict8.html


▼B-JET及びB-MEETの事業における産学連携に関する協定および覚書の締結式を実施(2022.5.30) 
 http://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/b-jetb-meet.html

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