ニュースリリース
2023年05月12日 掲載
令和5年5月11日(木)、宮崎大学教育学部附属小学校にて「いとし子の集い」が執り行われ、附属小学校の全児童約600人と教職員並びにご遺族の方が参加しました。
これは、78年前の1945年5月11日、集団下校中に空襲に遭い、当時の附属小学校に通っていた12名と宮崎師範女子部附属国民学校に通っていた4名の児童(生徒)が犠牲となり、その命日に合わせて毎年行われています。
△発表を行う児童
△空襲当日の状況を語る田崎さん
集いでは、児童を代表して6年生の弓削美咲(ゆげ みさき)さんが、「昨日まで一緒に過ごしていた仲間が今日はいなくなることがある。生きて帰ってくることは当たり前ではない。一つしかない命を大切にしていきたい」と、力強く述べ、当時小学4年生で同級生が犠牲となった田崎嘉男(たさき よしお)さん(87歳)が、空襲当日の命からがら逃げ帰った時の状況や終戦後の小学校の様子などを語り、「今は平和でとても恵まれた環境で学ぶことができる。今の生活に感謝して欲しい」と、児童にメッセージを送りました。
児童は最後に、「附属小学校いとし子教材化プロジェクト」により作詞・作曲がなされた「黄色い花が咲く頃は」を斉唱。正門付近にある慰霊碑に移動し、献花を行った後、附属小学校が独自に作成した教材(いのちと平和学習教材「いとし子への誓い」)を用いてクラス別に平和学習が行われました。
△「黄色い花が咲く頃は」を斉唱する様子
△慰霊碑に向かって祈りを捧げる遺族の方
△慰霊碑に向かって祈りを捧げる児童
宮崎大学教育学部附属小学校では、過去の悲惨な歴史を繰り返すことのないよう、未来を担う子ども達に対する平和教育に今後も力を入れていくこととしています。
黄色い花が 咲く頃は いつもあの人 思い出すたくさんの夢や 大きな希望も 叶わなかった 人がいるみんなの笑顔 あふれる庭を いついつまでも 守っていこう平和への道しるべ いとし子の道
朝夕静かに 手を合わせ 平和の祈りを 届けようこの青空が いつまでも 続く世界を つくっていこうときが流れ 街は変わっても いついつまでも 忘れない未来の道しるべ いとし子の道
△花が捧げられた慰霊碑
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