宮崎大学
ニュースリリース

宮崎大学初のIPO(新規株式公開) ~ 宮崎大学発の抗体創薬スタートアップ「MabGenesis(マブジェネシス)」上場~

2026年11月02日 掲載

宮崎大学(宮崎県宮崎市、学長・鮫島浩)発スタートアップであるMabGenesis株式会社(本社・横浜市港北区、代表取締役・新庄勝浩)は、2026年9月28日に東京証券取引所の上場承認を受け、2026年11月2日にグロース市場へ上場(証券コード653A、主幹事 東海東京証券)しました。

同社は、藤田医科大学と宮崎大学で開発された抗体取得技術をもとに、2019年6月に設立された創薬ベンチャーです。世界最高品質の抗体ライブラリーと独自の抗体単離技術を基盤として、ヒトと伴侶動物(イヌ、ネコ)向けの first in class /best in classの抗体医薬を創出する日本発バイオ医薬スタートアップを目指して創業し、現在、既に国内外の大手動物薬企業への導出を成功させています。

2020年1月に本社を横浜市港北区へ移し、まずはイヌ抗体創薬事業を始め、翌2021年11月にはネコ抗体創薬事業へと拡大しています。また、研究拠点として、宮崎大学及び名古屋大学との間で共同研究契約を締結し、産学共同での事業を展開中です。

同社の独創的技術は、①世界最高品質を誇るファージディスプレイ抗体ライブラリー(MOURAライブラリー)と②効率的ファージ抗体スクリーニング技術(IMPACT法)です。
①骨髄・脾臓の免疫細胞を材料として、個体のもつ全抗体レパートリー(10¹¹<)を持つ抗体ライブラリー(ヒト・イヌ・ネコ等)でほぼ生体がもつ抗体を網羅していると言えるほどのバラエティーを有しています。

②独創的技術により、目的とする細胞膜抗原に対する効率的なファージ抗体の単離が可能です。
上記技術を駆使することで、目的とする完全イヌ・ネコ・ヒト型の高活性の抗体の取得を可能にしています。

20261102_MabGenesis01.png                             MabGenesis投資家向け説明資料より引用

取得した抗体の臨床試験以降の権利は、共同研究相手先に譲渡して「契約時一時金、マイルストーン収入と売上に応じたロイヤリティを得る」ことに徹し、臨床試験に伴う多額の開発費用とリスクを回避したビジネスモデルです。また、複数の大手製薬メーカーとのパートナーシップを結び、新薬を効率的に創出できるモダリティ・プラットフォームを相手先に提供することで、安定した収益が期待できるメリットがあります。

このビジネスモデルにしたがい、2021年にはCeva Sante Animale S.A.やBoehringer Ingelheim Animal Healthとの共同研究を経て、2023年4月に共立製薬株式会社、2024年4月にCevaとイヌ疾患治療用抗体の譲渡契約を締結しました。その後、2024年12月にMSD Animal Healthと共同研究契約、2025年2月にVirbacとイヌ疾患治療用抗体の譲渡契約、2025年9月に日本曹達と共同研究契約を結び、翌2026年3月には同社とネコ炎症性疾患治療用抗体の譲渡契約締結と、次々に国内外の企業との事業提携をすすめています。

2026年3月期決算では、売上高3.4億円・経常利益0.4億円となって短期で黒字化を達成し、この度、上場することになりました。アカデミア発スタートアップとして、抗体医薬のスペシャリティーファーマに発展しうるポテンシャルを備えた本学期待のスタートアップの一つです。

○MabGenesis(マブジェネシス)株式会社
 本技術のもととなる技術は、藤田医科大学元学長・黒澤良和氏が30年以上にわたる抗体研究の結果、革新的ファージディスプレイ抗体の基盤技術を開発されました。その後、宮崎大学医学部教授・森下和広氏と藤田医科大学講師・黒澤仁氏(いずれも創業当時。現在はMabGenesis従業員)が本技術を発展させて、現在に至ります。そして、本技術をもとに動物及びヒトの抗体医薬品創出を目的として、2019年に同社を設立し、2020年から操業を開始しました。また本技術の商業目的での実施権は、同社が独占しています。
「MabGenesis株式会社」HPはこちら:https://mabgenesis.com/

〇その他宮崎大学発ベンチャー一覧
https://www.miyazaki-u.ac.jp/kscrs/sangaku/activity/post-1.html

※IPOとは
「Initial Public Offering」の略。新規株式公開の意。これまで未上場だった会社が、自社の株式を証券取引所に公開し、一般投資家が株式市場で自由に売買できるようになることを意味します。会社としては、広く一般投資家からの資金調達が容易になるだけでなく、会社の知名度や信用が高まるメリットがあります。企業が成長のために社会から資金を集める仕組みの一つです。
また、グロース市場とは、東京証券取引所のなかでも成長企業やスタートアップ向けの市場です。

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