宮崎大学
ニュースリリース

「いのち」の教育について考え、学ぶ~鶏の解体学習を大学生が参観~

2025年08月08日 掲載

令和7年7月17日(木)、宮崎大学教育学部教職実践基礎コース4年生10名が宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校を訪問しました。同校の第2学年(前期課程2年生)で探究学習の一環として行われている「命のつながり~鶏の解体」の授業を参観し、道徳教育及び総合的な学習の時間についての学びを深めました。

講師の吉川透さん(共立製薬株式会社・養鶏テクニカルアドバイザー)による説明の後、吉川さんやJA宮崎の職員の方々の協力の下で、生徒たちはグループで1羽ずつ生きた鶏の解体、調理、食事を体験しました。

当初、学生たちは生徒の活動を参観させていただくだけの予定でしたが、吉川さんや学校側のご厚意で、鶏を1羽提供いただき、解体作業から食事までを実際に体験することができました。食事・片付けの後には、参加者全員がグループに分かれて哲学対話を行い、感想の共有だけでなく、寮や大学での生活、仕事のことなどについて意見交流しました。

参観を終えた学生のレポートには、「普段の生活の中で、生きた動物を自分の手で解体するという体験はまずない。今回の授業が、生徒だけでなく私たちにとっても命について深く考える貴重な体験になった」「先生方の丁寧な事前準備によって体験時の生徒たちの心構えを生むことができたのだと思った」「作業に取り組む中で、生徒たちが真剣なまなざしに変わっていったのが印象的だった」「体験することでしか得られない学びや気づきが多く、改めて体験活動の意義を実感することができた」「生徒たちは解体をただの作業にすることなく、自分が気になった色々な部位を触り、動きや感触についての問いを持ち、みんなに伝え、みんなで考える時間にしていた。教員は早く終わらせることを促すのではなく、生徒の問いに一緒に向き合う姿勢を示していた。この姿勢が生徒たちの自分で考え、動く力を最大限に引き伸ばしているのではないかと考えた」といった記述があり、命のつながりだけでなく、教員の生徒への関わり方、事前学習の重要性等についても学びを深めた有意義な1日となったようです。

宮崎大学教育学部教職実践基礎コースでは、地域に根差す学校づくりの中心となる小学校教員を養成しています。教職大学院への進学を前提とした、6年間を見通したカリキュラムを編成するとともに、市町村教育委員会等と連携した教育現場でのフィールドワークが学部1年次から充実しています。

▼教職実践基礎コース
https://www.miyazaki-u.ac.jp/edu/faculty/course/course02.html

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