重症熱性血小板減少症候群(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:SFTS)は、宮崎県をはじめとして各地で感染者が出ている、マダニが媒介するSFTSウイルスによる人獣共通感染症で、発熱、消化器症状、白血球・血小板減少などを特徴とします。重症化すると多臓器不全や神経症状を引き起こすことがあり、ヒト、ネコいずれにおいても高い致死率を示します。近年は国内での報告例も増加しており、三重県の獣医師がSFTSに感染して死亡したことが報告されたり、北海道でも感染事例が出るなど注意喚起が強まっています。