宮崎大学
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コロナを乗り越えて輝く大学に ~学生自治会長の秘めた想い~
板山 息己(いたやま いぶき)さん

2022年6月9日掲載

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板山 息己(いたやま いぶき)さん

学生(農学部森林緑地環境科学科3年)

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2002年生まれ。佐賀県みやき町出身。
3人姉弟の長男。
後期日程試験で宮崎大学農学部森林緑地環境科学科に合格し入学。
高校時代の生物の先生の授業がとても面白かったことから生物に興味を持ち、二次試験(個別学力試験)も生物一つで受けた。好きな分野は遺伝。
また幼いころから写真に興味を持っていた。普段からカメラを持ち歩いていて気になるものがあっては写真を撮っていた。叔父からパソコンをもらってからは動画制作なども行うようになった。
三養基(みやき)高校では放送部と写真部に所属していた。
2021年にオンライン形式で開催された清花祭(大学祭)では、MUSB宮崎大学学生放送局の一員として、また清花祭実行委員会の一員として主に映像配信などを担当し、清花祭の企画・運営に尽力した。
2022年1月から、宮崎大学学生自治会長に就任。3年ぶりに大規模に実施された新歓祭の運営などにも尽力した。「高校時代に描いた大学生らしい生活をみんなに送ってほしい」との熱い想いで活発な自治会運営を目指して日々奮闘している。
一緒に宮崎大学を盛り上げてくれる仲間を大募集中。好きな動物はうさぎ。

新型コロナウィルスの影響を最も受けた世代と言われますが。

高校3年時の2020年1月に日本国内で初めての新型コロナウィルス感染者が確認され、卒業間際の2月末に、当時の安倍首相から日本国内の公立学校に休校要請が出され、日本中が混乱している中で、自分自身の心の整理もつかないまま高校を卒業することになりました。

そのような状況で、期待と不安のなか4月上旬に宮崎に来ました。しかし、新型コロナウィルス感染症の影響は拡大する一方で、4月7日には東京都で非常事態宣言が発出され、続いて4月17日には非常事態宣言が全国に拡大され、「ステイホーム」が呼びかけられていました。そのため、入学式もなければ、新しい友達と一緒に対面式での講義を受けることもできませんでした。大学から徒歩で30分程度の木花駅周辺のアパートで一人暮らしを始めましたが、入学当初から宮崎大学の講義もオンライン形式で実施されることになりました。

佐賀県出身ですので、宮崎に友達なんて一人もいません。最初に対面で簡単なオリエンテーションはありましたが、それで友達ができるわけもなく、毎日朝起きたらパソコンを起動し、部屋着でオンライン授業を受ける生活が続きました。
当時は誰もが同じ境遇だったでしょうが、自分が思い描いた"全国各地から集まった友人たちと楽しく学ぶ大学生活"とはかけ離れたものでした。動くことも少ないので、当然体もだるくなってきますし、新しい出会いがあるわけでもないので、「いったい自分はこんなところで何をしているんだろうか...」と、考えることもありました。

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↑ 板山さんの部屋(ここで日々オンライン授業を受けた)

宮崎に来ていかがでしたか?

地元の佐賀県はご存じのとおり田舎で、自然環境に恵まれた地域です。宮崎に来る前は、地元に似ていて田舎だろうなって思っていました。そして、田舎で「ステイホームか・・・」そう思いながら父親の車に乗って宮崎に向かったのを覚えています。

しかし、初めて宮崎に来た時に、高速宮崎インターからサンマリンスタジアム宮崎あたりまでの国道は、道路中央にワシントニアパームがずっと並んでいて、まさに南国感あふれる美しい道で驚きました。さらに、市街地に行ったときは、高いビルが立ち並んでいるうえに、片側3車線の道路を見たときは、天神(福岡)に行った時と変わらないくらいのインパクトがありました。笑

「ステイホーム」でオンライン講義が続く日々でのなかで、少しでも心をリフレッシュさせるために自転車に乗って近場を回りました。そのたびに、宮崎の海・山・川・田園風景などの美しい自然環境が心を癒してくれたことはとても救いでした。
大学に入学した当初はオンライン形式での講義がこんなに続くとは思っていませんでしたが、世の中のオンライン化は急加速し、オンライン会議、オンライン面接は常識になり、全国各地で大学祭やオープンキャンパスもWEB形式で行われるようになりました。同時に、映像制作技術などが以前よりも求められるようになってきたことから、MUSB(宮崎大学学生放送局)に入り、自分が好きな映像制作などの技術をもっと磨こうと考えるようになりました。

このような新型コロナウィルス感染症の影響を強く受けた時代背景が、私の今の活動に繋がっていったんだと思います。

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写真:一ツ葉有料道路

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↑ 朝の橘通(20年くらい前までは大学祭のみこしパレードはこの通りで実施していた)

2021年の清花祭を終えていかがでしたか。

2020年の清花祭は新型コロナウィルスの影響が大きく、十分な準備もできないことなどから中止となってしまいました。私は2020年の時点では、清花祭実行委員会には入っていませんでしたが、先輩方から運営の大変さなどを聞いていました。

実行委員会に入ったのは良かったのですが、2021年度も新型コロナウィルス感染症は繰り返しまん延していて、またしても中止になる可能性がありました。しかし、オンライン形式での大学祭などを実施している大学などもあったので、「宮崎大学もオンラインでもいいから実施してみませんか」という提案を実行委員長にしました。当時配信などをしたことがあるメンバーもいなかったことから、言い出しっぺの自分が「清花祭配信責任者(仮称)」のような立場となってしまいました。

私にとってイベントの配信どころか大学祭に関与するのも初めてだったので、色んな壁にぶち当たりました。特に「人を動かすことがこれほどまでに難しいのか」と痛感しました。でも70人くらいいた実行委員のみんなの助けもあって実施することができました。

自分自身は機材を扱うことには、ある程度慣れていましたが、他のメンバーは配信などの経験はありません。自分自身が機材の扱い方を手探りで学びながら、他のメンバーに伝えていかなければなりません。自分は伝えたつもりでも相手は理解できていないことが多く、ならば「自分でやった方が早い」という発想にもなりました。しかし自分で全て運営できるわけもないので、「正確に自分の思いを伝え、やってもらうことの難しさ」を痛感しました。

最終的には、なんとか大学祭を終えることができたのでホッとしていますし、本当にやって良かったと思います。大変な思いをした分だけ、仲間との絆も深まりましたし、私にとっては忘れられない経験となりました。

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↑ 事務局で忙しく調整を行う板山さん(2021年オンライン清花祭)

新歓祭(新入生歓迎会)を3年ぶりに対面で実施したようですが。

木花キャンパスには約80の部活・サークルがあります。新歓祭当日はほぼ全ての団体が木花キャンパスのメインストリートでチラシを配ったりしながら紹介・勧誘をしたほか、一部のサークルについては小体育館でステージ発表をするなど、久しぶりにキャンパスに賑わいと活気が戻ってきました。

しかし、清花祭同様に新歓祭も直前まで感染状況がどうなるかわからなかったので、2月中旬からオンラインでの実施も視野に入れながら、最低でもYouTubeでのオンライン配信はできるような体制で進めてきました。

最終的には対面とオンライン配信の両方での実施が可能となり、ステージ発表が行われた小体育館には入りきれないほどの新入生が来てくれて、私が当初想定したよりもはるかに多くの人に見てもらうことができました。

2021年の清花際も「実施して本当に良かった」と思いましたが、今回の新歓祭はモニターを通さずにたくさんの新入生が会場で発表を楽しんでくれる様子を見られて嬉しかったです。

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↑ 新歓祭におけるステージショーの様子(2022年)

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↑ 新歓祭のキャンパスメインストリートの様子(2022年)

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新企画「宮崎大学音楽祭」の実施に向けて

8月10日(水)に、高校生を主な対象とした宮崎大学オープンキャンパスが実施されます。このオープンキャンパスも対面形式での実施は3年ぶりとなります。宮崎大学の講義や実習を体験してもらうことはもちろん大切ですが"宮崎大学キャンパスライフを一人でも多くの人に感じてもらいたい"との想いから、新企画「宮崎大学音楽祭」を実施する予定です。

まだ、詳細な内容までは決めることはできていませんが、学生生活支援課をはじめとする大学の教職員も私を強く後押ししてくれるので、今回も全力を出し一人でも多くの人に宮崎大学の魅力を知ってもらえればと思っています。同時に、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、これまで発表の場などを失われていた学生さんが輝くことができる場を創りたいと思っています。現時点では、12時から16時頃にかけて、木花キャンパス330記念交流会館前(雨天時は330記念交流会館内)にて実施する予定です。

2022年度のオープンキャンパスは、保護者の皆様方は授業や実習に帯同することができなくなっていますが、そんな保護者の皆様にも南国情緒溢れる宮崎大学のキャンパスでゆっくり楽しんでもらえればと思っています。詳細な情報は以下のURLから随時発信していきますので御確認ください。

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↑ 鮫島学長を表敬訪問

板山さんの視線の先は

新型コロナウィルス感染症の影響により全国各地のイベントが中止となったり規模が縮小されたりするなかで、宮崎大学の大学祭などをはじめとする様々なイベントも中止・延期などに追い込まれ、同時に学生同士の繋がりも失われていると感じます。

私が2年前に体験した「宮崎に一人で来て、友達できず、毎日オンライン授業」「アルバイトもできず、気づいたら1年が過ぎてしまい、新たな友達も作りにくい...」というような体験をこれから入学してくる後輩達にはさせたくないですし、宮崎大学のキャンパスが再び活気を取り戻し、いつまでも輝き続ける母校であって欲しいと強く思うようになりました。この思いは、日増しに強くなっていて、これこそが学生自治会長としての活力の源となっています。

学生自治会や中央実行委員会の仕事はいわば「黒子役」で、自分たちが目立つわけではなくて周りの学生にスポットライトをあてる仕事だと思っています。非常に地味な仕事かもしれませんが、私たちのような黒子役が大学からいなくなればみんなの母校である宮崎大学が輝きを失ってしまうかもしれません。

2022年6月時点で、中央実行委員会には22人のメンバーがいます。2021年度は80人以上のメンバーがいましたが、2022年度は人数が減ってしまいました。2022年度になって、新歓祭の実施に全精力をつぎ込んでしまい、中央実行委員会自体のPRをできていませんでした。笑

何より1年生は6人しかいないことに危機感を抱いています。1年生は最低20人くらい入ってきてくれないと、今後のキャンパスの熱気が冷めてしまいます!とにかく一人でも良いので、宮崎大学をもっと輝かせるために、力を貸して欲しいと願っています。

私たちはあくまで黒子役で目立つ存在ではありません。しかし、みんなで大学を盛り上げるために一つのことに向かってやっていくことは何事にも代えられない経験で中央実行委員会でしか体験できないことも多くあります。

やり終わったときの達成感もさることながら、学部を超えた大切な友人を作ることもできますし、終わった後の打ち上げで飲むビール(未成年はノンアルコールビールですよ!)はとにかく格別です。

5月から既に大学祭に向けた準備を進めていて、定期テストが終わる8月頃から本格的に大学祭の準備を始めます。一人でも多くの学生が、「宮崎大学での生活が楽しかった」「宮崎大学に来て良かった」と思えるようにしたい。それが私の最大の想いです。

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指導教員(農学部森林緑地環境科学科 藤掛教授)から見た板山さん

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板山君は3年生になり、この4月からうちの研究室に入ったばかり(今は5月の終わり)で、彼が何者か私にはまだよく分かりません。ゼミは平常通りやれていますが、飲み会はそろそろかと思いつつ、残念ながらまだです。

ですが、2年生の前期の授業でしたが、授業の後に一、二度質問をしてくれたことを覚えています。一度は、先生が話したようなことに興味があるのでもっと話を聞きたいと言って研究室を訪ねてくれました。しばらく二人で楽しく話をしたと記憶しています。良い学び方をしている学生だと思いました。大学での学びは、自分の興味関心や能力を生かして自分は将来社会でどのように役に立てるだろうかを、おぼろげにでも、見つけていくものであることが望ましいと思います。

彼には、一つにはいろいろなことに興味を持って知ろう、経験しようという意欲や行動力があり、もう一つにはコミュニケーションを取るのが上手だという資質があるのでしょう。今回このインタビューの原稿を見せてもらって彼の自治会での活躍を初めて知りましたが、それも含めて、彼は彼なりに良く学んでいるのだなと改めて感じました。授業で学べることはたくさんありますが、それに留まっていてはもったいないのが大学での学びです。

私自身は、板山君のようなコミュニケーションの力がなく、一人で本を読んで世界を広げようというような人間でしたから、人によって学び方はいろいろだと思います。若い人には、自治会でも、サークルでも、アルバイトでも、あるいは本を読むでも、自分に合った形で学びを広げてもらいたいと思います。そして、彼の発言の中に何度か、人のために、喜んでもらうために、頑張りたいという趣旨のことが出てきます。結局、人が社会に出て働くということは、これに尽きると思いますので、そういう意味でも、将来が楽しみな学生です。



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