研究紹介
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2024.07.11
情報通信プログラム

医療AI・医療データサイエンス

情報通信プログラム|内山 良一

プロフィール

学歴・経歴

  • 宮崎大学大学院工学研究科:博士(工学)

留学・国際学会での発表

  • シカゴ大学放射線科カートロスマン放射線像研究所で博士研究員としてコンピュータ支援診断の研究に従事
  • 国際学会:米国,カナダ,ドイツ,フランス,スイス,ベルギー,オーストリア,イタリア,スペイン,中国,韓国,台湾,オーストラリア
  • 受賞歴

    • RSNA(Radiological Society of North America):Certificate of Merit
    • Asian Oceanian Congress of Radiology:The Best Paper Award
    • SPIE Medical Imaging:Cum Laude (1st Prize)
    • European Association of Nuclear Medicine:Best regional paper
    • Korea Society of Radiological Science:Academic Awards
    • Radiological Physics and Technology:Doi Award(Best Paper of the Year)
    • 日本放射線技術学会:瀬木賞(年間最優秀論文賞),CyPos金賞,CyPos銀賞,CyPos銅賞
    • 医用画像情報学会:内田論文賞(年間最優秀論文賞),金森奨励賞
    • 日本生体医工学会:シンポジウム ベストリサーチアワードなど,34件の受賞

    内山 良一

    研究紹介

    日本では少子高齢化が急速に進行しています.労働の中核的な担い手となる生産年齢人口が減少する一方で老年人口が増加しています.地方では過疎化が進み,医療格差も広がっています.工学は社会と密接に繋がった学問です.工学の新しいアイデアで,環境や社会にも配慮しながら持続可能な経済活動が維持できるように,社会構造を再構築する必要があります.我々の研究室では,モノから心の豊さへの関心が高まった現代において,「Well-being(心身の健康と幸福感,社会的な良好さ)」をキーワードに,地方に住んでも安心して暮らせる社会の実現を目指して研究を進めています.



    医療は,予防,病変の早期検出,鑑別診断,治療の順番で進みます.我々の研究室では,医療の順番に沿って大きく3つのAIを開発しています.それらは,①個人の健康を見守るAI,②病気を早期検出するAI,③個別化治療を支援するAIです.具体的には,乳がん検診や脳ドックでがんや脳疾患を早期に発見するAIや,治療をする段階で脳腫瘍の予後を予測,肺がんの再発を予測,乳がんの術前薬物療法や免疫療法の効果を予測するAIなどの研究成果があります.



    近年のゲノム医療の進展によって個人の遺伝型を用いれば将来に発症する病気の予測も可能になってきました.また,時計型やリング型のパーソナルバイオセンサーも普及し始め,心拍・睡眠サイクル・栄養などの情報を時系列で取得して個人の行動や運動をモデリングすることも可能になりました.さらに,ChatGPTに代表されるAI技術の進歩も目覚ましく,人とAIが協働・共生する未来が現実になりつつあります.今後,我々の研究を進展させることで,病気の発見を「偶然」から「必然」に,地方に住んでも安心できる未来の暮らしが実現できると考えています.

    高校生の皆さんへ

    人生100年時代を迎えて皆さんはどんな人生を歩みたいですか.情報通信技術は,映像制作,ゲーム,銀行証券,販売店,工場,医療など,未来の人々の生活と密に繋がっています.情報通信技術を身につければ,どこに住んでも,子育てをしながらでも,在宅でも働くことができます.あなたも,海と山と太陽に恵まれた自然豊かな環境にある宮崎大学で,まずはキャンパスライフを楽しみながら,様々な目標を達成し,共に成長しながら「夢」の実現へ向けてチャレンジしてみませんか.


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