宮崎大学
ニュースリリース

都農町寄附講座5年次報告会を開催

2025年03月21日 掲載

令和7319日(水)、令和24月に宮崎大学に設立された都農町寄附講座の5年次全体報告会を都農町役場にて開催し、町内関係者19名、大学関係者20名が参加しました。寄附講座は地域資源創成学部の地域経営学講座、医学部の地域包括ケア・総合診療医学講座2講座が開設されており、それぞれ5年間の町内での活動について、各講座の教員が報告書冊子に沿って発表しました。

報告会学長挨拶の様子
△報告会学長挨拶の様子
報告会の様子
△報告会の様子

地域経営学講座の瀬川准教授からは、学部生の都農町来訪者数がコロナ禍を経て令和4年度以降大幅に増加し、学部生のほぼ全員が都農町で学ぶ授業体制が整っていることが説明され、必修授業や地域探索実習での取組に加え、令和4年度以降に活発化したPBLProject-Based Learning)授業での学生活動が紹介されました。さらに、ゼミ活動と卒業研究を通じて、町のさまざまな課題に対する学生の取組についても述べられました。また、根岸地域資源創成学部長からは、今後の方針として、新たな取組である都農町長期総合計画への関与や、講座活動を通じた地域の未来を担う人材輩出の展望について説明がありました。

地域包括ケア・総合診療医学講座の吉村教授からは、これまでの在宅看護・訪問看護強化の取組の成果として、在宅(施設を含む)での看取り数が増加し、都農町が県内市町村で在宅看取り率1位となったことが紹介されました。また、都農町国民健康保険病院の総合診療科における診療体制の改善、LICLongitudinal Integrated Clerkship:長期滞在型地域医療実習)や研修医の受け入れ状況について説明がありました。そのほか、コロナ禍後に再開した地域巡回型のけんこう講話を通じた町民との対話や、町内専門職による多職種連携を目的とした勉強交流会「つのまるケアミーティング」での地域包括ケア構築推進の取組について触れ、今後のさらなる継続と強化の展望について述べられました。

退任する出口特別教授(地域経営学講座)への花束贈呈
△退任する出口特別教授(地域経営学講座)への花束贈呈
報告会後のポスター展示会の様子
△報告会後のポスター展示会の様子

今回の報告会では寄附講座に加え、清花アテナDEI推進室の清水副室長から、今年度の受託研究である都農町ダイバーシティプロジェクトについての報告発表がありました。これまでの取組の経緯やアンケート結果が紹介され、来年度以降の都農町オリジナルダイバーシティー教材作成に向けた展開が提案されました。都農町役場の関係部署からは、本プロジェクトをはじめ、同推進室とのさらなる連携に対する期待の声が寄せられました。

報告会終了後、会場では学生の学びの成果であるポスターや地域資源マップなど約40点が展示され、町民の方や役場職員が見学に訪れました。

宮崎大学都農町寄附講座は、両講座ともに令和7年度から2年間の継続が決定しており、引き続き寄附講座を通じて都農町と共に相互発展できるよう、教育研究を進めていく予定です。尚、医学部の寄附講座は令和7年度より「地域包括ケア学講座」へ名称変更されます。

Get ADOBE READER

PDFファイルをご覧いただくためには、Adobe Reader(無償)が必要です。
Adobe Readerは Adobe Readerのダウンロードページよりダウンロードできます。

文字サイズ 標準 拡大


PAGE TOP

宮崎大学
MENU CLOSECLOSE