ニュースリリース
2023年11月30日 掲載
2023年11月29日(水)、宮崎大学が国際協力機構(JICA)などをはじめとする海外におけるスポーツの普及活動を進める機関と連携しながら、日本とは全く異なる世界各地の野球事情を国内外にオンライン形式で発信する公開講座「世界の野球事情(ガーナ編、講師:元ブルキナファソ野球代表監督 出合佑太氏)」を実施し、2023年度後期全7講座が終了しました。
本講座は、新型コロナウィルス感染症の影響を受けて海外渡航はもちろん、外出制限などが行われた社会情勢などを背景に、自宅にいながら気楽に世界各国の野球事情をはじめ文化や政治経済事情に触れてもらおうと、2021年度から開始したものです。2021年度は20回、2022年度は15回、2023年度に15回実施し、この度合計50回を実施するという節目を迎えました。
2023年度前期の第1回目(5月10日開催)は、ワールドベースボールクラシック(WBC)で注目を集めたチェコ共和国代表チームのコーディネーターを務めた田久保賢植氏が講師を務め、宮崎市で実施したWBC事前合宿での裏話などを交えながら、同国の野球事情や代表選手達のバッググラウンドが詳しく紹介されたほか、WBC本戦で日本代表の佐々木投手からデッドボールを受けた選手のことや大谷選手がチェコ代表の帽子を着用したエピソードなども紹介されました。
後期の第1回目(10月11日開催)は、アフリカ野球・ソフト振興機構の代表理事を務める友成晋也氏が講師を務め、スポーツ(野球)を通じて民主主義やスポーツマンシップを伝えていくことが、健全な人格形成につながり、ひいては紛争のない持続可能な社会につながること、また、スポーツを通じた草の根レベルの国際交流が国家間の信頼関係構築に大きな影響を及ぼすことなどが紹介されました。また、最終回の第7回目(11月29日開催)は、ブルキナファソ編として出合佑太氏が講師を務め、野球を通じた人材育成に留まらず、地元北海道の地域活性化を行ってきた事例紹介、これからブルキナファソで展開したいと考えているプロジェクトについてお話しいただきました。
これまで50回の全てにおいて、各国の野球事情、文化や観光地紹介はもちろん、野球を通じた人材育成や平和な社会づくりや地域活性化の取り組みなど、野球を普及する意義について国内外から発信していただきました。
これまでの取り組みにより、各団体への協力者が増え、プロ野球チームや独立リーグをはじめとする各団体の横のネットワークが強化されることで、野球普及への支援の輪が広がるなど、様々な波及効果が出ています。宮崎大学では、今後も様々な角度から多様化する学びのニーズに合わせた講座を実施し、地域社会及び国際社会に貢献できるよう取り組んでまいります。 ▼ 2023年度世界の野球事情① チェコ共和国編編:ヨーロッパ予選を勝ち抜きWBCの舞台へ 【田久保賢植 氏】② スリランカ編:50年後を見据えて 【後田剛史郎 氏】③ 西アジアカップ特別編:野球が持つ可能性 【スジーワ ウィジャヤナーヤカ 氏】④ ボリビア編:南米ボリビアでの活動と野球事情 【竹林慎太朗 氏】⑤ ニカラグア女子野球編:ゼロからイチへの挑戦 【阿部翔太 氏】⑥ ベトナム編:5年間の普及活動を経てベトナムの野球の現状と今後 【北堀学 氏】⑦ グアテマラ編:グアテマラのリアルな野球事情 【市川修平 氏】⑧ アルゼンチン編:サッカーに勝てるか、生き残れるか 【伊藤光隆 氏】⑨ ガーナ編:野球の価値の証明 -ガーナでベースボーラーシップ実証研究- 【友成晋也 氏】⑩ シンガポール編:君、野球好きか? 【内田秀之 氏】⑪ 野球留学特別編:野球留学の道筋と可能性 【岡野智紀 氏】⑫ ブラジル編:ブラジル野球の今と昔、国内・国外事情 【森清将史 氏】⑬ バングラデシュ編:超弱小チームが試合を重ねる毎に強くなるバングラデシュ野球 【渡辺大樹 氏】⑭ ネパール編:ネパール野球25年-アジアを繋ぐ協働の送りバント- 【小林洋平 氏】⑮ ブルキナファソ編:ゼロから始めるブルキナファソ野球がもたらしたもの【出合佑太 氏】
(写真:50回目を記念して)
▼50講座の内訳は以下のとおり ※( )内の実施回数。順不同チェコ共和国、スリランカ(3)、ボリビア、ニカラグア(2)、ベトナム(2)、グアテマラ、アルゼンチン、ガーナ、シンガポール、ブラジル(3)、バングラデシュ(2)、ネパール(3)、ブルキナファソ(2)、コスタリカ、タンザニア、フィジー、ウガンダ、ハンガリー、南スーダン、ジンバブエ、タイ、ポーランド、ボツワナ、ケニア、カンボジア、ナイジェリア、中国、エクアドル、ドミニカ共和国、西アジアカップ特別編、アメリカ野球留学特別編、JICA海外協力隊(野球)特別編、世界の野球事情プラス(6)
◎小川真吾さんが第19回中曽根康弘賞を受賞!!(2023.10.20)中曽根平和研究所(会長:麻生太郎、副会長兼理事長:中曽根弘文)は、第19回 中曽根康弘賞受賞者(優秀賞1名、奨励賞2名)を公表し、本講座の講師を務めた小川真吾さん(認定NPO法人テラ・ルネッサンス)が優秀賞を受賞しました。選考理由:(中曽根康弘世界平和研究所ホームページより引用)小川氏は認定 NPO 法人テラ・ルネッサンスの理事長として全事業を統括するとともに、22 年間にわたり支援活動の第一線で従事し、ウガンダ、コンゴ、ブルンジで事業を立ち上げたほか、世界各地の紛争被害者や脆弱な人々数万人に寄り添った支援活動を実践してきている。新型コロナウィルスの感染拡大やウクライナ危機など世界情勢、時事に応じた活動を展開し、世界的な課題の解決に貢献してきた一方、支援活動の経験を元に自ら支援哲学を確立して学術研究も進めている。講演活動や書籍の執筆による情報発信、同業者・若者への助言を通して多くの人に自身が得た知見や哲学を共有するための活動も行っており、世界各地の活動地域で平和と安全の確保に寄与している。中曽根康弘賞:(中曽根康弘世界平和研究所ホームページより引用)新しい国際秩序の創造、地域経済協力体制の構築、飢餓・貧困・環境・エネルギー問題など地球規模の課題に果敢に取り組み、且つ国際的に業績をあげている若い世代を対象として2004年に創設された表彰です。多様性(ダイバーシティ&インクルージョン)を尊重し、その努力を讃えつつ、更なる活動を奨励することで真に平和で豊かな国際社会の実現に資することを目的としています。
◎日本スポーツマンシップ大賞に二人の講師がノミネートされました!!(2023年5月)一般社団法人日本スポーツマンシップ協会が募集していた「日本スポーツマンシップ大賞 / Japan Sportsmanship Awards 2023」に、本講座の講師を務めた友成晋也さん(アフリカ野球・ソフト振興機構)と阪長友仁さん(NPO法人BBフューチャー)がノミネートされました。最終的に二人とも大賞は逃しましたが、ノミネートされた7名(団体)には、小平奈緒さん・村田諒太さん・羽生結弦さん・平野歩夢さん・W杯サッカー日本代表など、そうそうたる個人・団体があるなかでの快挙でした。
【関連記事】 ▼チェコ共和国編からアルゼンチン編まで ~ 世界の野球事情(2023年前期)8講座が終了 ~ https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/international-info/202215.html ▼野球を通じた国際交流 ~ WBCチェコ共和国代表と親善試合を実施 ~ https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/-wbc.html ▼公開講座「2022年度世界の野球事情」全15講座が終了 https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/international-info/202215.html ▼2021年度世界の野球事情(ポスター) http://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/0b5d9a93022c665b24e859f85ca257a5581e8f90.pdf ▼2021年度世界の野球事情詳細はこちら http://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/20.html
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