宮崎大学
ニュースリリース

侍ジャパンキャンプ地から全国に発信 ~公開講座「世界の野球事情 高校野球特別編」 ~

2025年12月10日 掲載

2025年12月3日(水)、宮崎大学公開講座「世界の野球事情」を開催し、通算69回が終了しました。

2020年から始まった新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延により、県を超えての移動や外食を控えるなどの厳しい行動制限・渡航制限が要請されるなど、海外旅行はもちろん、これまで行われていたスポーツを通じた国際的な草の根交流は途絶え、海外のことについて知る機会は失われていました。そうした状況のなかで、急速に普及したオンラインの強みを生かした形で、世界各国で野球の指導経験がある日本人に協力いただき、国際協力機構(JICA)などと連携しながら、野球という切口を通じて世界の事を知ってもらおうと2021年度から開始したオンライン形式の公開講座が「世界の野球事情」です。

これまで、30か国の以上の野球事情などを、現地での指導経験のある日本人などに紹介していただいており、2025年度前期は、「中南米スペシャル」として、ホンジュラス・ブラジル・コロンビア・グアテマラ・ニカラグアの5か国の野球事情について、日頃知ることができない各地の野球事情についてお話しをいただきました。

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掛川西高校編
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輪島市内でボランティアをする野球部員

2025年度後期は、目先の勝利よりも、選手の人間的成長をもっとも重要視した指導を行う高校、平日の練習時間が50分という限られた時間で甲子園を目指す高校、大震災と豪雨災害に見舞われながらも奮闘する高校、長きにわたり発展途上国に野球道具を送り続けている高校など、国内でも注目が集まる高校野球部の監督さんに登壇いただきました。毎回、各監督が大切にしている指導上での哲学について熱く語っていただき、視聴者の皆様から多数の感想・質問をいただき、活発な意見交換が行われました。

特に、最終回となった輪島高校編では、2023年元旦に発生した能登半島地震が地域と野球チームに与えた影響について冨水監督から、絶望的な状況の中でも、選手と力を合わせて、災害復興をしながら、甲子園を目指してひたむきに活動する状況が紹介され、時には感極まって言葉に詰まる場面もあり、多くの応援メッセージが寄せられました。

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震災で崩落した道路
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輪島高校にエールを送る様子


▼2025年度後期 高校野球特別編・講師
①    リーグ戦を通じて育んだ人間力と勝負強さ【掛川西高校野球部 大石卓哉監督】
②    世界に野球を広げるために甲子園を目指す【おかやま山陽高校野球部 堤尚彦監督】
③    平日50分でも必ず成し遂げる【武田高校野球部 岡嵜雄介監督】
④    震災と豪雨被害からのリスタート 【輪島高校野球部 冨水諒一監督】

これまで、本講座の講師を引き受けていただいた皆様方には心より感謝申し上げます。

2026年にはワールドベースボールクラシック(WBC)が開催され、日本代表の侍ジャパンが2026年2月14日~2月24日にかけて、宮崎大学木花キャンパスから車で約5分の場所にある「ひなたサンマリンスタジアム宮崎」にて合宿を行い、多くのファンが全国各地から駆けつけることが予想されます。また、前回2022年大会で大きな話題となったチェコ代表も宮崎県内での合宿を予定しております。ぜひ、宮崎大学にもお立ち寄りいただき、南国情緒あふれるキャンパスの雰囲気を感じていただければ幸いです。
【大学訪問】 https://www.miyazaki-u.ac.jp/exam/etc/daigakuhoumon.html

▼69講座の内訳は以下のとおり (テーマ・講師)
1.    スリランカ編 【後田 剛史郎 氏、ニローシャン プンチヘーワ 氏、高野光一 氏】
2.    ブルキナファソ編 【出合 佑太 氏】
3.    コスタリカ編 【越智 揚水 氏 ほか】
4.    タンザニア編 【友成 晋也 氏】
5.    オーストリア編 【坂梨 広幸 氏 ほか】
6.    フィジー編 【持田 貴雄 氏 ほか】
7.    バングラデシュ編 【渡辺 大樹 氏】
8.    ニカラグア編 【阿部 翔太 氏】
9.    東京オリンピック特別編 【スジーワ ウィジャヤナーヤカ 氏、小山 克仁 氏】
10.    ハンガリー編 【小川 真吾 氏】
11.    ネパール編 【小林 洋平 氏 ほか】
12.    南スーダン編 【友成 晋也 氏】
13.    ウガンダ編 【田中 勝久 氏】
14.    ジンバブエ編 【堤 尚彦 氏】
15.    タイ編 【青山 功 氏】
16.    ブラジル編 【大見 翔 氏 ほか】
17.    ポーランド編 【坂元 克己 氏】
18.    ボツワナ編 【中村 藍子 氏】
19.    ベトナム編 【北堀 学 氏】
20.    ドミニカ共和国編・総括: 【阪長 友仁 氏】
21.    ブラジル編:ブラジル野球と日系社会 【森清 将史 氏】
22.    JICA特別編:これまでのJICA野球隊員派遣実績と現状 【黒田 次郎 氏】
23.    ケニア編 :アフリカから世界へ 【廣谷 弥咲 氏】
24.    ネパール編:協働 since1999 【小林 洋平 氏、イッソー タパ 氏】
25.    カンボジア編:カンボジアの未来 【松吉 貴史 氏 ほか】
26.    ナイジェリア編:日本人が関わってこなかった ナイジェリアの野球開発にJ-ABSが挑む 【友成 晋也 氏】
27.    中国編: 【管 哲也 氏】
28.    エクアドル編: 【齋藤 勇太 氏、甲斐 俊之 氏】
29.    スリランカ編:20年間のスリランカ野球の歩み 【植田 一久 氏、望月 翔太 氏、山田 安彦 氏】
30.    特別編:日本式&ドミニカ式指導法 【阪長 友仁 氏】
31.    特別編:アフリカ55甲子園プロジェクト構想 【友成 晋也 氏】
32.    特別編:平和をつくるを仕事にする 【小川 真吾 氏】
33.    特別編:オンリーワンのキャリア形成 【早川 良太郎 氏】
34.    特別編:世界に野球を広げるために甲子園を目指す 【堤 尚彦 氏】
35.    特別編:野球と私 【スジーワ ウィジャヤナーヤカ 氏】
36.    チェコ共和国編編:  ヨーロッパ予選を勝ち抜きWBCの舞台へ 【田久保 賢植 氏】
37.    スリランカ編:50年後を見据えて 【後田 剛史郎 氏】
38.    西アジアカップ特別編:野球が持つ可能性 【スジーワ ウィジャヤナーヤカ 氏】
39.    ボリビア編:南米ボリビアでの活動と野球事情 【竹林 慎太朗 氏】
40.    ニカラグア編:ニカラグア女子野球編:ゼロからイチへの挑戦 【阿部 翔太 氏】
41.    ベトナム編:5年間の普及活動を経てベトナムの野球の現状と今後 【北堀 学 氏】
42.    グアテマラ編:グアテマラのリアルな野球事情 【市川修平 氏】
43.    アルゼンチン編:   サッカーに勝てるか、生き残れるか 【伊藤光隆 氏】
44.    ガーナ編:野球の価値の証明 -ガーナでベースボーラーシップ実証研究- 【友成 晋也 氏】
45.    シンガポール編:君、野球好きか? 【内田 秀之 氏】
46.    野球留学特別編:野球留学の道筋と可能性 【岡野 智紀 氏】
47.    ブラジル編:ブラジル野球の今と昔、国内・国外事情 【森清 将史 氏】
48.    バングラデシュ編:超弱小チームが試合を重ねる毎に強くなるバングラデシュ野球 【渡辺 大樹 氏】
49.    ネパール編:ネパール野球25年-アジアを繋ぐ協働の送りバント- 【小林 洋平 氏】
50.    ブルキナファソ編:ゼロから始めるブルキナファソ野球がもたらしたもの 【出合 佑太 氏】
51.    コスタリカ編:コスタリカ野球事情と野球・スポーツ隊員の意義 【佐合 桃果 氏】
52.    パラオ編:南国パラオのYakiu事情 【新井 良明 氏】 
53.    ニュージーランド編:ソフトボール ≑ ベースボール!? 【奥本 涼太 氏】
54.    ベナン共和国編:ベースボーラーシップ® フランス語圏アフリカ進出! 【友成 晋也 氏】
55.    フィジー編 :Happy Baseball! 大洋州の小国からの新たなる挑戦! 【玉城 健 氏】 
56.    特別編:当世プロ野球審判事情 ~野球界への提言~ 【山崎 夏生 氏】
57.    特別編:日本代表チームドクターのお仕事 ~少年野球検診からの一考察~ 【長澤 誠 氏】
58.    特別編:国内で新たな野球界の価値の創出を目指す 【阪長 友仁 氏】
59.    特別編:「ベースボーラーシップ」でアフリカが変わる 【友成 晋也さん氏】
60.    特別編:バイオメカニクスを活用した最新の選手育成術 【神事 努 氏】
61.    ホンジュラス編:ホンジュラスの大地で育つ野球とソフトボールの夢 【下浦 隼一 氏】
62.    ブラジル編:「いま、ブラジル野球の現状は?」中南米の野球は熱い!! 【志村 幸広 氏】
63.    コロンビア編:サッカー強豪国コロンビアの野球事情【川田 健 氏】
64.    グアテマラ編:首都と地方でどう違う?グアテマラ野球のリアル 【岩本 尚大 氏】
65.    ニカラグア編:ニカラグア野球のWBC挑戦 【阿部 翔太 氏】
66.    特別編:リーグ戦を通じて育んだ人間力と勝負強さ 【掛川西高校野球部 大石 卓哉 氏】
67.    特別編:世界に野球を広げるために甲子園を目指す 【おかやま山陽高校野球部 堤 尚彦 氏】
68.    特別編:平日50分でも必ず成し遂げる 【武田高校野球部 岡嵜 雄介 氏】
69.    特別編:震災と豪雨被害からのリスタート 【輪島高校野球部 冨水 諒一 氏】

▼69講座の国別等内訳は以下のとおり ※(  )内の数字は実施回数。順不同
チェコ共和国(1)、スリランカ(3)、ボリビア(1)、ニカラグア(3)、ベトナム(2)、グアテマラ(1)、
アルゼンチン(1)、ガーナ(1)、シンガポール(1)、ブラジル(4)、バングラデシュ(2)、ネパール(3)、
ブルキナファソ(2)、コスタリカ(2)、パラオ(1)、ニュージーランド(1)、ベナン(1)、タンザニア(1)、
フィジー(2)、ウガンダ(1)、ハンガリー(1)、南スーダン(1)、ジンバブエ(1)、タイ(1)、ポーランド(1)、ボツワナ(1)、ケニア(1)、カンボジア(1)、ナイジェリア(1)、中国(1)、エクアドル(1)、
ドミニカ共和国(1)、ホンジュラス(1)、コロンビア(1)、オーストリア(1)、
東京オリンピック特別編(1)、野球留学特別編(1)、西アジアカップ特別編(1)、
アメリカ野球留学特別編(1)、JICA海外協力隊特別編(1)、
世界の野球事情プラス(11)、高校野球特別編(4、掛川西、おかやま山陽、武田、輪島)


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▼チェコ共和国編からアルゼンチン編まで ~ 世界の野球事情(2023年前期)8講座が終了 ~
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▼野球を通じた国際交流 ~ WBCチェコ共和国代表と親善試合を実施 ~
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▼公開講座「2022年度世界の野球事情」全15講座が終了
 https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/international-info/202215.html
 
▼2021年度世界の野球事情(ポスター)
 http://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/0b5d9a93022c665b24e859f85ca257a5581e8f90.pdf

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