宮崎大学
ニュースリリース

山子剛准教授が全米医学アカデミーのCatalyst Awardを受賞!

2024年10月04日 掲載

2024年101日、全米医学アカデミー(NAM)のカタリスト・アワード(Catalyst Award)が発表され、本学工学部山子准教授が研究代表者を務める医工連携プロジェクトが受賞しました。宮崎大学としては初の受賞となる快挙です。

全米医学アカデミーは「Healthy Longevity Grand ChallengeHLGC):健康長寿に向けた課題解決」を提唱し、世界各国で進行する高齢化社会の課題解決に資するイノベーション創出を促進するため、優れたアイディアを世界各国から募っています。 カタリストアワードはこの取り組みの一環として授けられる賞です。

受賞プロジェクト

Float-Ring Implant: Development of a Cushioning Device to Suppress Knee Osteoarthritis After Meniscal Tears(フロートリングインプラント:半月板損傷後の変形性膝関節症を抑えるクッションデバイスの開発)

超高齢社会では"足腰"が弱り自立した生活を送ることができない高齢者が増えることから骨・関節など筋骨格系の課題を克服し「健康長寿社会」へと変革することが求められています。中でも変形性膝関節症は成人の4人に1人が発症し、膝の痛みにより日常生活が制限されます。人口の高齢化に伴い、変形性膝関節症の有病率は世界的に増加すると予想されていますが、半月板を大きく損傷した後に進行する変形性膝関節症を抑える有効な治療法は未だ確立されていません。半月板は膝関節の荷重分散や安定性などの重要な役割を果たしています。しかし加齢変性やスポーツ外傷により損傷すると治癒は難しく、縫合できない場合は半月板の切除が行われますが、これにより軟骨がダメージを受けて変形性関節症へ進行します。山子剛准教授ら医工連携チームは、半月板損傷後の膝の痛み、変形性関節症の進行を抑えることを目的として、半月板の代わりにクッションとして機能するようにデザインした革新的なインプラント「フロートリング」を開発しています。このインプラントは健康長寿を促進する重要なイノベーションになると期待されています。

参考

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〇関連トピックス

▼市広報みやざき9月号で工学部の山子剛准教授が紹介されました(2024.1.29日)
https://miyazaki.miyazaki-ebooks.jp/actibook_data/m02_acv-miyazaki_202309_0959_20230828_00/HTML5/pc.html#/page/14

▼東京都台東区議員が宮崎大学を視察 ~ ロコボットを体験 ~(2023.11.22日)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-1078.html

▼工学部山子准教授がお笑い芸人カミナリさんと共演 ~ロコボットが「みらい研究ラボ」で紹介~(2023.10.19日)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-1065.html

▼本学からAMEDの医療機器開発事業に採択されました(2023.6.9日)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/public-relations/20230609_01_press.pdf

▼記者会見を実施:「LOCOBOT®(ロコボット)」の臨床研究成果が学術誌に掲載(2023.6.5日)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-1002.html

▼河野宮崎県知事が「LOCOBOT®(ロコボット)」を体験(2022.10.21)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/edu-info/locobot.html

9/25()10:15~「世界一の九州がはじまる!」で山子准教授が紹介されます! (2022.9.22)
https://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/media-info/9251015.html

▼医工連携による臨床研究開始について記者発表(2021.8.10
http://www.miyazaki-u.ac.jp/newsrelease/topics-info/post-693.html

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