化学×AIで未来をつくる! 宮崎大学での最先端の授業と研究
宮崎大学工学部では、人工知能(AI)や機械学習を使った、これまでにない新しい化学の学び方や研究が始まっています。2025年1月、本学はデータケミカル株式会社と協力し、化学の授業にAIを取り入れるための連携協定を結びました。
6月からは、実際の実験科目でこの取り組みがスタート。化学系の学生たちが、有機化合物の性質データを使って「どんな物質が水に溶けやすいか」をAIに予測させる演習を行いました。プログラミングの知識がなくても簡単にAIを使うことができ、多くの学生が楽しみながら取り組んでいます。

写真左:データケミカル 吉丸昌吾代表取締役 写真右:宮崎大学工学部 大島達也教授
研究の面でも大きな成果が出ています。本学工学部の大島達也教授の研究グループでは、スマートフォンなどの廃電子機器から金をリサイクルする研究にAIを活用しました。さまざまな溶媒で金を抽出した実験結果をAIに学習させることで、「どの溶媒を使えば、どのくらい金を抽出できるか」を高い精度で予測することに成功。この研究成果は、世界的に権威のあるアメリカ化学会の国際学術誌『ACS Sustainable Chemistry & Engineering』に掲載されました。


こうした取り組みは、これからの時代に求められる"データ×科学"の力を育てるものであり、宮崎大学では、高校までの勉強をさらに発展させていくための最先端の学びを実現しています。

演習の様子
【参考リンク】
・PR TIMES 事例紹介記事:
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000024.000099918.html
・掲載論文(ACS Sustainable Chemistry & Engineering):
https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/acssuschemeng.5c01941